【レビュー】カートグラファー*最高の地図を作ろう!
概要
紙ペンゲーム。めくられたカードのアイコンと図形で地図を埋めていき、春夏秋冬それぞれの目標に応じて得点する。
カードの中には待ち伏せカードという怪物のカードが混ざっており、これを引くと他のプレイヤーが地図の中に怪物アイコンを描く。
地図はA面とB面があり、目標も充実しているので、リプレイ性の高いゲームになっている。
季節と目標
ゲームには裏面が異なる4種類の得点カード(目標)があり、各4枚、計16枚入っている。
各種類ランダムに1枚ずつ選び、さらにそれをランダムにA~Dの勅令カードの下に置く。
春はAとB、夏はBとC、秋はCとD、冬はDとAの目標が得点対象になる。
探索カードと待ち伏せカード
ゲームはカードを1枚ずつめくり、そこに書かれたアイコンと図形を地図の中に描いていく。
探索カードは以下の12種類(廃墟が2枚あり、計13枚)。
廃墟を除くいずれのカードにも、アイコンと図形が描かれている。
アイコンは森林、村落、農場、水域の4種類に、紫色の怪物と、カードには登場しないが、地図に直接描かれた山岳の6種類がある。
これらのカードの中に、各季節、以下の待ち伏せカード(怪物)を1枚、ランダムに入れてシャッフルする。
もし待ち伏せカードが出たら、矢印方向のプレイヤーに地図を渡し、受け取ったプレイヤーはその地図上に、指定された図形で怪物を描く。
使用された待ち伏せカードは箱に戻す。例えばもし、春に怪物が出なかったら、夏の山には待ち伏せカードが2枚入っていることになる。
ルール
ゲームは春夏秋冬の4つの季節があり、それぞれ「探索フェイズ」「測量フェイズ」「確認フェイズ」を行う。
探索フェイズ
カードを1枚めくる。もし廃墟だったら、さらにもう1枚めくる。次も廃墟だったら、さらにめくる。
測量フェイズ
プレイヤーは、めくられたカードに示されたアイコンと図形を地図上に描く。複数ある場合は、好きなものを選択できる。
もし先に廃墟カードが出ていたら、地図上の廃墟アイコンに重なるように描かなければならない。これは待ち伏せカードが出た時も同じ。
もしその図形を描くことができなければ、任意のマス1つに、選んだアイコンを記入する。(待ち伏せカードも同様)
もし山岳マスの上下左右がすべて埋められたり、金貨のマークの描かれた図形を選んだら、地図の金貨トラックを塗りつぶす。
確認フェイズ
各季節、めくった数字の合計が、季節カードに書かれた数字以上になったら、その季節を終了して得点計算を行う。
下の写真では、春は8で、カード左上の数字の合計も8なので、このカードで春が終了する。
得点計算
最初に準備したように、春はAとB、夏はBとC、秋はCとD、冬はDとAの目標が得点対象になる。
また、各季節、塗りつぶされた金貨の数も得点になり、逆に怪物マスに隣接する空きマスごとに失点になる。(隣接とは上下左右のこと。斜めは関係ない)
上の例の場合、
『盾の門』:2番目に大きな村落×2点=30点●
『魔法の谷』:山岳の隣接する水域×2点●、農場×1点●で、23点
金貨:6点
怪物の失点:6点●
感想
これは良い紙ペンゲーム。
自分がこれまでやってきた紙ペンゲームは、『横濱紳商伝ロール&ライト』のように、相手に一切影響を与えないものか、『メトロックス』のように、一部早い者勝ちの要素があるくらいで、ソロプレイ感がとても強かった。
その点、このゲームは、待ち伏せカードにより直接他のプレイヤーに影響を及ぼすことができる。
かと言って、それで計画が台無しになってやる気が削がれるほどでもなく、また怪物アイコンが有利に働く場合もあり、その点も面白い。
目標カードの組み合わせでリプレイ性も高く、とてもオススメの一作。