【レビュー】ユーコン・エアウェイズ*乗客を目的地に運ぼう!

2023年7月14日

ユーコン・エアウェイズ

概要

飛行機がテーマのボードゲーム。火曜日から日曜日の6日間(6ラウンド)で、よりたくさんの乗客を、よりたくさんの目的地に運ぶことを目的とする。

ラウンドが進むごとに個人ボードが強化され、より多くの燃料が得られたり、より少ないコストで目的地へ到達できるようになる。

乗客を運ぶごとに収入が得られる。また、到達した目的地の数や、個人ボード上のボーナスに応じて、最終計算でもお金を獲得できる。

最後に持っているお金が一番多い人がゲームに勝利する。

ルール

準備の後、搭乗フェイズフライトフェイズ収入フェイズメンテナンスフェイズを6日(6ラウンド)繰り返し、最終計算を行う。

メインボードの準備

ボード左下、目標カードを3枚選んで表向きに置く。これは全員共通の目標になり、該当するフェイズで達成するごとに報酬が得られる。

灰色のキューブはサプライにし、色のついたキューブを各目的地の上にランダムに人数分だけ置く

すべてのダイスを振って、出た目の場所に置く。これは乗客になり、基本的には目的地にあるキューブと色を合わせると恩恵がある。

個人ボードの準備

選んだ水上機に応じたボードを取り、燃料は4に、他の計器は初期値に、各スイッチはOFFにする

水上機カードは裏表があり、最初からボーナスがある面と無い面がある。写真は無い面。

チケットカードを一人6枚配る

搭乗フェイズ

任意のゲートにマーカーを置く。この時、すでにマーカーのあるゲートに置くこともできるが、その時はすでにあるマーカーの下にする。

マーカーを置いたら、ゲートのアクションを任意で実行する。写真の4番ゲートの場合、後述のダイスの移動を1回コストなしで行うか、燃料を1目盛り進める。

その後、1つ以上の同じ色のダイスを水上機カードの上に乗せる。この時、他のゲートからダイスを移動してもよいが、1ゲートごとに1ドルかかる。

最後に、水上機の空きの数と、ボーナスメーターの数(初期値0)だけ燃料の目盛りを進める。

写真は初期値4+ゲート4のボーナス+2目盛りで、MAXの7になっている

これを全員繰り返した後、手番順をゲート1のプレイヤーから順に入れ替える

フライトフェイズ

本ゲームのメインフェイズ。先程のゲートに置いたマーカーに従い、新しい順番で行う。

まず、目的地のチケットカードを1枚以上出す。チケットカード1枚につき、ダイス(乗客)を1つ運ぶことができる。裏向きに3枚出すことで代用も可能。写真では、ワトソン・レイクにダイスを2つ運んでいる。

また、出したチケットの下に、同じマークのカードを2枚差し込むことで、ボーナスが得られる。ボーナスには燃料、ドル、改良(個人ボードの強化)がある。

チケットの上にダイスを置いた後、水上機コマを移動して、目的地のキューブを個人ボードに移動する。

この時、同じ色がなければ、サプライから灰色のキューブを取る。もし同じ色がある場合、その数だけ個人ボードに改良を加えることができる

最後に、目標カードに「!」のカードがあれば、該当の報酬を得る。写真の場合、真ん中の赤ダイスの目標を達成しているので、燃料+1に加えて、チケットカードを1枚引ける。

上記を終えたら、次のプレイヤーのターンになるが、再び回って来た時、燃料とチケットカード、乗客が残っていればさらにフライトフェイズを行うことができる。水上機コマは現在いる場所から移動する。

収入フェイズ

全員、このラウンドに出した最も数字の大きいチケットカードの数字と、チケットに乗っているダイスの数、および目標カードを達成したらその分も加えてドルを得る。

下の写真の場合は5ドルになる。

メンテナンスフェイズ

使ったダイスは振り直して、再びゲートに配置する。(ゲートに残っているダイスはそのまま)

使ったチケットカードは捨て札にして、個人ボードのカードドローメーターの枚数だけチケットカードを引く。上限を超えた場合は選んで捨てる。

水上機コマをホワイトホースに戻し、曜日のラウンドマーカーを進める。

最終計算

6ラウンドでゲームは終了する。

これまでに稼いだお金に加え、個人ボードのクリスマスボーナスメーターのお金と、目的地の場所に応じてお金を獲得する。

最もたくさんお金を稼いだ人が勝利。同点の場合は、目的地の数が多い人が勝利する。

感想

ルールブックは薄いが、なかなか重たいプレイ感。

持っているチケットカードと、目的地上にあるキューブの色、ダイスの色とそのゲートのボーナス、そして燃料を緻密に計算する必要がある。

また、手番順も大事になる。キューブはほぼダイスで決まるので、フライトフェイズでのバッティングは少ないが、搭乗フェイズでどのゲートからどのダイスを取るかは、インタラクションが強い。

計器類のボーナスが多いので、入れ忘れもちょこちょこと。慣れが必要。

抜群に良いアートワークに惹かれて購入したが、テーマ性も良く、いいゲームと出会えた。

元の値段が安いせいか、時々中古で3千円以下で叩き売られているのを見るが、ゲームがつまらないのではなく、数を作り過ぎただけだと思いたい。

飛行機や旅が好きな人には特にオススメの作品です!

涼夏と千紗都と『ユーコン・エアウェイズ』

2人プレイでのプレイ記があります!

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