【レビュー】ユーコン・エアウェイズ*乗客を目的地に運ぼう!
概要
飛行機がテーマのボードゲーム。火曜日から日曜日の6日間(6ラウンド)で、よりたくさんの乗客を、よりたくさんの目的地に運ぶことを目的とする。
ラウンドが進むごとに個人ボードが強化され、より多くの燃料が得られたり、より少ないコストで目的地へ到達できるようになる。
乗客を運ぶごとに収入が得られる。また、到達した目的地の数や、個人ボード上のボーナスに応じて、最終計算でもお金を獲得できる。
最後に持っているお金が一番多い人がゲームに勝利する。
ルール
準備の後、搭乗フェイズ、フライトフェイズ、収入フェイズ、メンテナンスフェイズを6日(6ラウンド)繰り返し、最終計算を行う。
メインボードの準備
ボード左下、目標カードを3枚選んで表向きに置く。これは全員共通の目標になり、該当するフェイズで達成するごとに報酬が得られる。
灰色のキューブはサプライにし、色のついたキューブを各目的地の上にランダムに人数分だけ置く。
すべてのダイスを振って、出た目の場所に置く。これは乗客になり、基本的には目的地にあるキューブと色を合わせると恩恵がある。
個人ボードの準備
選んだ水上機に応じたボードを取り、燃料は4に、他の計器は初期値に、各スイッチはOFFにする。
水上機カードは裏表があり、最初からボーナスがある面と無い面がある。写真は無い面。
チケットカードを一人6枚配る。
搭乗フェイズ
任意のゲートにマーカーを置く。この時、すでにマーカーのあるゲートに置くこともできるが、その時はすでにあるマーカーの下にする。
マーカーを置いたら、ゲートのアクションを任意で実行する。写真の4番ゲートの場合、後述のダイスの移動を1回コストなしで行うか、燃料を1目盛り進める。
その後、1つ以上の同じ色のダイスを水上機カードの上に乗せる。この時、他のゲートからダイスを移動してもよいが、1ゲートごとに1ドルかかる。
最後に、水上機の空きの数と、ボーナスメーターの数(初期値0)だけ燃料の目盛りを進める。
写真は初期値4+ゲート4のボーナス+2目盛りで、MAXの7になっている。
これを全員繰り返した後、手番順をゲート1のプレイヤーから順に入れ替える。
フライトフェイズ
本ゲームのメインフェイズ。先程のゲートに置いたマーカーに従い、新しい順番で行う。
まず、目的地のチケットカードを1枚以上出す。チケットカード1枚につき、ダイス(乗客)を1つ運ぶことができる。裏向きに3枚出すことで代用も可能。写真では、ワトソン・レイクにダイスを2つ運んでいる。
また、出したチケットの下に、同じマークのカードを2枚差し込むことで、ボーナスが得られる。ボーナスには燃料、ドル、改良(個人ボードの強化)がある。
チケットの上にダイスを置いた後、水上機コマを移動して、目的地のキューブを個人ボードに移動する。
この時、同じ色がなければ、サプライから灰色のキューブを取る。もし同じ色がある場合、その数だけ個人ボードに改良を加えることができる。
最後に、目標カードに「!」のカードがあれば、該当の報酬を得る。写真の場合、真ん中の赤ダイスの目標を達成しているので、燃料+1に加えて、チケットカードを1枚引ける。
上記を終えたら、次のプレイヤーのターンになるが、再び回って来た時、燃料とチケットカード、乗客が残っていればさらにフライトフェイズを行うことができる。水上機コマは現在いる場所から移動する。
収入フェイズ
全員、このラウンドに出した最も数字の大きいチケットカードの数字と、チケットに乗っているダイスの数、および目標カードを達成したらその分も加えてドルを得る。
下の写真の場合は5ドルになる。
メンテナンスフェイズ
使ったダイスは振り直して、再びゲートに配置する。(ゲートに残っているダイスはそのまま)
使ったチケットカードは捨て札にして、個人ボードのカードドローメーターの枚数だけチケットカードを引く。上限を超えた場合は選んで捨てる。
水上機コマをホワイトホースに戻し、曜日のラウンドマーカーを進める。
最終計算
6ラウンドでゲームは終了する。
これまでに稼いだお金に加え、個人ボードのクリスマスボーナスメーターのお金と、目的地の場所に応じてお金を獲得する。
最もたくさんお金を稼いだ人が勝利。同点の場合は、目的地の数が多い人が勝利する。
感想
ルールブックは薄いが、なかなか重たいプレイ感。
持っているチケットカードと、目的地上にあるキューブの色、ダイスの色とそのゲートのボーナス、そして燃料を緻密に計算する必要がある。
また、手番順も大事になる。キューブはほぼダイスで決まるので、フライトフェイズでのバッティングは少ないが、搭乗フェイズでどのゲートからどのダイスを取るかは、インタラクションが強い。
計器類のボーナスが多いので、入れ忘れもちょこちょこと。慣れが必要。
抜群に良いアートワークに惹かれて購入したが、テーマ性も良く、いいゲームと出会えた。
元の値段が安いせいか、時々中古で3千円以下で叩き売られているのを見るが、ゲームがつまらないのではなく、数を作り過ぎただけだと思いたい。
飛行機や旅が好きな人には特にオススメの作品です!
涼夏と千紗都と『ユーコン・エアウェイズ』
2人プレイでのプレイ記があります!