【レビュー】ローゼンケーニッヒ*薔薇戦争に勝利しよう!
概要
薔薇戦争をテーマにした2人用の対戦ゲーム。
9×9マスのボードの上に、赤の紋章コマと白の紋章コマを交互に置いていく。置く時は方向と距離の書かれたカードを使い、王冠コマのある位置から、その方向にその距離の場所に自分の紋章コマを置き、王冠コマを移動する。
各自4枚騎士カードを持っており、これを使うと相手のコマを引っくり返して自分のコマにできる(紋章コマは赤と白が両面になっている)。
どちらも置けなくなるか、すべての紋章コマをボードに置いたらゲーム終了。得点計算をして勝敗を競う。
ルール
以下は初期状態。
紋章コマは共通で52個。
両者騎士カードを4枚と、進軍カードを5枚表にして持つ。進軍カードはボードの王冠の向きと合わせて置く。
ボードの中央に王冠コマを置き、赤薔薇のプレイヤーからスタートする。
自分の手番では、以下の3つの内の1つを行う。もしできるなら、必ずしなくてはならない。
進軍カードを1枚使う:表向きに置いた進軍カードを使い、王冠のある位置からカードで示された方向に、書かれた距離だけ行った先に自分の紋章コマを置き、その上に王冠コマを移動する。
進軍カードを1枚引く:山札からカードを1枚引いて、表向きに置く。すでに5枚表向きになっている場合はできない。
進軍カードを騎士カードと同時に使う:通常、進軍カードで示す先に相手のコマがある場合、その場所には進めないが、騎士カードを使うと、相手のコマを引っくり返して自分のものにできる。
上記を繰り返し、両者ともに何もできなくなるか、すべての紋章コマがボード上に置かれたらゲーム終了。
繋がっているエリアごとに、個数の二乗だけ得点が入る。(以下の「プレイ」の最後に、実例とともに説明する)
プレイ
まず赤薔薇のプレイヤーが左に2歩進む進軍カードを使った。(赤薔薇のプレイヤーの方から見ると「右」になるが、王冠の向きで説明している)
次に、白薔薇のプレイヤーが手前に2歩進む進軍カードを使った。
ゲームを続けると、白薔薇のプレイヤーの手番で、このような状態になった。
右に3は自分のコマがあり、右奥には動かせず、左に3も動かせない。すでに手札は5枚あり、カードを引くこともできない。
従って、騎士カードを使って右手前に2を使うしかない。(使えるカードがあるなら、絶対に使わなくてはいけない)
もっとも、赤の5つのエリアを分断できるので、使わされたとはいえ、そこまで悪い手ではない。
下の写真は、赤薔薇のプレイヤーの手番だが、カードも引けず、進軍カードを使うこともできない。騎士カードは持っているが、進軍カードの指す先に相手のコマがないため、パスするしかない。
今回のプレイは、紋章コマをすべて使い切って終了した。
得点は、繋がっているエリアごとに二乗して計算する。単に勝ち負けを競うだけなら、相手と同じ数のエリアを相殺してしまえばわかりやすい。
今回の対決は以下のように、186対86で赤薔薇のプレイヤーの勝利。
感想
とても面白いです。
ゲームはもちろん進軍カードの引き運もありますが、相手の進軍カードは公開情報なので、戦略性が高いです。いかに相手に騎士カードを使わせるか、あるいはパスをさせるかを考えるのが楽しいです。
もっとも、最初のカードによっては、開始早々、どちらも置けなくなってゲームが終わることもあります。それはそれで面白いです。
2021年、また面白い2人用のゲームが世に現れたかと思ったら、どうやらだいぶ古いゲームで、過去にも日本語版が発売されたこともあるようです。
コマが紙製のチップのような版もあるようなので、是非新しく発売された版を買いましょう。コマが分厚くて、良い感じです。
涼夏と千紗都と『ローゼンケーニッヒ』
プレイログがあります!