【レビュー】迷宮推理*館の主を殺したのは誰?

迷宮推理

概要

非対称の推理ゲーム。3~5人用で、一人が実行犯で残りが捜索者に分かれる。

プレイヤーは全員、館に招かれた客で、全員が館の主に恨みを持っている。全員が主を殺そうと企むが、実際に行動に移したのは一人だけ

もし捜査が始まれば、実行犯以外も疑われてしまう。そこで、一定時間内に捜索者は実行犯を探し、実行犯は自分だと知られないように正体や手口を隠す

一件とっつきにくそうなゲームだが、ルール自体は難しくないので、このレビューで雰囲気を伝えたいと思う。

犯行計画

まず各キャラクター、5色の内の1色を選ぶ。色ごとにキャラクターシートがあるが、キャラクターはフレーバーで、内容に違いはない。

メインボードは下の写真のようになっており、館には7つの部屋がある。また、それぞれに対応するアリバイタイルがある。

アリバイタイルを裏向きにシャッフルしたら、各プレイヤー1枚ずつ取って、裏向きのままセパレーターシートに配置する。

以降、このアリバイタイルは自分のものも含めて、確認することはできない。(プレイ中、カードの効果でいつの間にか自分のタイルが変わっていることもある)

次に凶器トリックを決定する。それぞれのカードを裏向きでシャッフルしたら、一人のプレイヤーが凶器を1枚、トリックを2枚引き、忘れないようにシートにメモする。

この内容は誰にも教えてはいけない。

カードはすべて戻して、同じように全員が繰り返す。つまり、他のプレイヤーがまったく同じ凶器やトリックになることもある

この時点で、例えば、プレイヤーAはアリバイが「客間」、凶器が「毒紅茶」、トリックが「持ち去り」と「死体移動」のようになっている

概要に書いた通り、プレイヤーは全員館の主に恨みを持っており、誰もが実行犯になる可能性がある。ここで、もし自分が実行犯になった時、速やかに「犯行」を行えるよう、凶器やトリックの効果、偽の凶器をどう置くかなどを考えておく。(詳細は次項)

最後に、正体カードを配って、実行犯を決定する。

犯行の夜

このゲームの物理的に一番難しいフェイズ。

タイマーやサポート動画などをかけた状態で、全員目と耳を塞ぎ、5分経過したら全員が目を開ける。

その間に、実行犯だけがひっそりと起きて以下の手順を行う。(音や気配で気付かれないよう注意し、しかも間違えずにプレイしなくてはいけない)

まずは自分の凶器の効果に従って、死体凶器証拠品を配置する。その後で、残っている凶器タイルを1つずつ偽の凶器として配置した後、2枚のトリックの効果を任意の順番で適用する。

カードは回収されているが、カードの効果がプレイヤーシートに書かれている。

上の写真は、先程のプレイヤーAが、自分のアリバイである「客間」に「毒薬」を置き、「ダイニング」に「死体」と「紅茶」を置いた。

偽の武器を並べた後、「持ち去り」の効果を使って「ダイニング」の「ナイフ」を「客間」に、「死体移動」の効果を使って「死体」を「寝室」に移動させた。

その後、「死体」以外のタイルを裏返した後、その他のタイル(表は黒で、無地と「目撃証言」がある)を、すべての部屋に、「死体」以外のタイルが3枚になるように並べる。

残ったタイルや、カードの効果で取り除いたタイルは、証拠品タイルと裏向きで混ぜる。

ここまでが犯行で、終わったら他のプレイヤーと同じように目と耳を塞いで、5分が過ぎるのを待つ。

犯行の後は、全員でタイルをメインボードに移した後、「死体」のある部屋に、全プレイヤーの捜索者コマを配置する。

時間マーカーはスタートプレイヤーが一番上になるように積み上げる。

手番は時間マーカーが後ろ、同じ場合は上の人から行う。手番を行うと時間マーカーが進み、例えば4人プレイの場合、全員が30分達するとゲームが終了する。

それまでに犯人の正体、凶器、2つのトリックを見破ることが出来れば捜索者の勝利、真相が解明されなければ実行犯の勝利になる

捜索

手番では以下の3つの内、1つを行う。

探索:任意の部屋に移動し、その部屋にあるタイルを1枚獲得する。(詳しくは後述)

推理:10分消費して、犯人と凶器、2つのトリックを当てる。すべて合っていたら捜索者側が勝利する。もし1つでも違っていたら、犯人だと言われたプレイヤーは「違います」とだけ答える

最後の行動:残り時間をすべて消費して、探索か推理を行う。つまり、残り1分でも推理可能ということ。

探索

消費時間は1マス×1分+5分。例えば「寝室」から「ダイニング」は、「ダイニング」も含めて3マスのため、8分かかる。

獲得したタイルは裏向きで手元に置く。内容は言ってもいいが、見せてはいけない。(つまり、嘘をついてもよい)

獲得したのが「目撃証言」だったら、それを公開した上で、誰か一人のアリバイタイルを確認できる。これも内容は言ってもいいが、見せてはいけない。

感想

ルールは簡単なのだが、やはりプレイは難しい。

まず実行犯は、いかにトリックを使って真相以外の可能性を作れるかが大事になる。つまり、ミスリードできるかである。

「ライフル」で殺害した「死体」の隣の部屋に「拳銃」を置き、凶器が「拳銃」であると匂わせたり、「証拠隠滅」で「銃弾」を取り除いた上で「ナイフ」を置くなど、他の可能性を作った上で、さらにそれを他のプレイヤーになすりつけるようなプレイが必要になる。

捜索者の方は、持っている情報は素直に言った上で、可能性を潰していく。なるべく実行犯(と思われる人物)に、アリバイと思われる部屋に行かせないようにしたい。アリバイの部屋には重要な証拠が残っている可能性が高いので、実行犯にそのタイルを取られて嘘をつかれると、事件は高確率で迷宮入りする。

いずれにせよ、可能性を潰していくにしても、それをするにはトリックが3つ必要だから有り得ないとか、確認したアリバイがこうだから「記憶操作」ではなく「アリバイ工作」だとか、かなり難しいゲームになっている。

ミステリー好きにはとてもオススメ。

唯一残念なのは、実行犯がランダムなので、実行犯がやりたいのにやれないことが続く可能性はある。その点では『惨劇RoopeR』をオススメしたいが、どちらもとても面白い。

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