【レビュー】ぬくみ温泉繁盛記(新版)*温泉宿を作ろう!
概要
温泉宿を造るワーカープレイスメント。
ワーカーは最初から最後まで3人で、ラウンド数は7ラウンド。計21アクション行う。
基本的な流れとしては、資源を増やし、その売買やアクションでお金を増やす。
資源やお金を使って施設タイルを獲得し、自分の温泉宿に置いて宿を大きくする。
人気点(勝利点)は施設タイルや鶏、全体方針や個人方針(目標)などにより獲得する。
ラウンドごとにワーカーに対して支払いが発生するが、他のワーカープレイスメントと比べるとだいぶ緩い。
アクションの取り合いは熾烈で、インタラクションは強めのゲームになっている。
コンポーネント
主なコンポーネントを紹介する。
施設タイル
最初「受付」を持っており、ゲーム中に拡大していく。
施設タイルは主にアクションにより、資源やお金と引き換えに獲得する。
それ自体が人気点を持ち、またボーナスフェイズ(後述)に施設タイルに書かれた資源やお金が得られる。
アクションカード・ラウンドカード
アクションカードはワーカーを配置して、アクションを行うカードで、人数によって使用するカードが異なる。
また、A面とB面があるが、好きな組み合わせでプレイできる。
ラウンドカードはラウンドを管理するカードで、ラウンド終了時にめくる。
裏面はアクションカードになっており、ラウンドが終わるごとにアクションカードが増える仕組みになっている。
全体方針カード・個人方針カード
全体方針カードはゲームごとに2枚を表向きにして置き、全員共通の目標となる。
主に旅館の形に関するものになっている。
個人方針カードはランダムに配られ、所有するプレイヤーだけが確認する。
主に施設を獲得する種類に応じて達成できる。
助っ人カード
様々な効果を持った人物カードで、毎ラウンドの最初に1枚獲得できる他に、アクションなどでも獲得できる。
以下の3通りの使い方ができる。
・仕入れフェイズに使用し、資源を購入する。
・アクションによってプレイして、書かれている効果を発動する。人気点の書かれているカードは、最後に得点になる。
・ゲーム中にダイスを振ることがあるが、1枚捨て札にすることで、ダイス目を+1することができる。
ルール
ゲームは7ラウンド行い、各ラウンドは以下の7つのフェイズを繰り返す。
フェイズ1:ドロー
助っ人カードを1枚引く。
フェイズ2:仕入れ
助っ人カードを1枚使い、そのカードに書かれた資源を購入できる。
カードは1枚しか使えないが、例えば4金で石材が買える助っ人カードを使い、8金で石材を2つ獲得することはできる。
フェイズ3:アクション
アクションカードの上にワーカーを置き、その効果を発動する。
スタートプレイヤーは「休暇」アクションによって変わり、「休暇」アクションが使われない限り変わらない。
フェイズ4:ボーナス
施設タイルから資源やお金を獲得する。
また、すべての卵を鶏にするか、鶏が1羽でもいれば卵を1つだけ獲得できる。
フェイズ5:支払い
従業員に給与を支払う。
支払額はラウンドカードに記載されているが3~5金で、これは野菜や魚で代用することもできる。(よって、他のワーカープレイスメントと比べてだいぶ緩くなっている)
フェイズ6:従業員の回収
アクションカードに置いたワーカーを回収する。
フェイズ7:ラウンドカードをめくる
ラウンドカードをめくることで、新たにアクションスペースが増える。
ゲーム終了と得点計算
7ラウンド終了すると、最終得点計算を行う。(7ラウンド目のラウンドカードの裏面は、得点計算のサマリーになっている)
人気点は以下の7項目で、一番人気点の高い人が勝利する。同点の場合は引き分けになる。
・施設タイルの人気点
・鶏は3羽で10点
・個人方針カード
・全体方針カード
・プレイした助っ人カード
・お金は1金=1点
・マイナス点(支払いが出来なかった場合など)
感想
テーマが好き。鶏が可愛い。
個人差はあると思うが、自分は支払いの緩さも好き。食べさせるだけでいっぱいいっぱいのゲームには爽快感がない。
最初に書いた通り、アクションのインタラクションはかなり強い。
アクションカードは特定のカードを除き一人しか置けない上、代替がきかないカードも多い。
そのため、プレイ順はもちろん、どの順番にアクションを置くかもシビアである。
一部のアクションはダイスの出目によって効果が変わるが、これは好みの分かれるところ。
個人的には組み立てた戦略が他人のアクションによるものではなく、運要素で崩れるのはあまり好きではない。
これは助っ人カードで出目を調整できるので、それも含めて戦略を立てるべきゲームなのだろう。
仲間の持つ初版をプレイし、とても気に入ったので、新版を予約購入した。
価格も手頃で、幅広くお勧めしたい作品です!
涼夏と千紗都と『ぬくみ温泉繁盛記』
2人プレイでのプレイ記があります!