【レビュー】ハダラ*優れた才を登用して文明を発展!

概要
共通ボードから文明カードを購入し、収入、軍事力、文化力、食料供給の4つのパラメータを上げ、個人ボード上で文明のレベルを上げていく。
3ラウンドに渡ってゲームを行い、植民地、胸像、メダル、配置した文明カードなどの得点で競う。
メインフェイズを全員同時に行えるため、ダウンタイムが少なく、購入後すぐに4人用の定番ゲームになった。
とても面白いので、詳しくレビューしたい。

準備
下は準備が完了した写真。

中央ボードは、5枚あるパーツを好きなように組み合わせる。
文明カードは、各色人数×2枚を裏向きで山にして置く。
植民地タイル、コイントークン、10点トークン(写真では割愛)をストックに置く。
全員、任意で個人ボードと準備カードを受け取ったら、準備カードに書かれた国力を加え、コインを受け取る。

また、4人プレイの場合は優先番号が一番大きいプレイヤーは1コイン、2人プレイの場合はより優先番号が大きいプレイヤーが1コイン追加で獲得する。
ゲームの進行
ゲームは3ラウンド(3つの時代)行う。各ラウンド、フェイズA、フェイズBがあり、以下の順番に進行する。
フェイズA
1.親の決定と紋章ダイヤルの設定
2.国力増強
3.収入
4.入植
5.彫像
フェイズB
6.国力増強
7.収入
8.入植
9.彫像
10.食料供給
11.メダルの購入
親の決定と紋章ダイヤルの設定
1ラウンド目は準備カードの優先番号が一番小さいプレイヤーが親に、2ラウンド目は2番目、3ラウンド目は3番目に小さいプレイヤーが親になる。
親は最初に、共通ボードの紋章ダイヤルを設定する。フェイズAの国力増強では、このダイヤルと個人ボードの紋章が一致する場所からカードを取得する。

国力増強(フェイズA)
フェイズAでは、ダイヤルの位置にあるカードを上から2枚引き、1枚を共通ボード上の捨て札置き場に表向きに置き、もう1枚は購入もしくは売却する。

購入する場合は、カード左下に書いてあるコインを支払う。すでに配置しているカード1枚ごとにコストが減少する。
購入して配置したら、上部に書かれている国力を上げる。
売却する場合は、裏面に書かれたコインを得る。カードによる違いはなく、ラウンドごとに異なる。

購入後の写真。収入のパラメータが、準備カードの3+購入した文明カードの2=5になっている。
このゲームは、必ず後から国力を確認できるようになっている。
カードの購入や売却が終わったら、ダイヤルを進めて、これを5回繰り返すとボードに裏向きに山にした文明カードがすべてなくなる。
収入、入植、彫像
収入は、収入パラメータの分だけコインを得る。
入植は、軍事力に応じて購入できる。下の写真では、軍事力が3以上あるので、3の入植タイルを受け取った。表向きで受け取ってコインをもらうか、コインを支払って裏向きで置くかを決めることができる。
写真ではコインを支払った。

彫像は青色の文化力のパラメータに応じて、個人ボードの左の枠にタイルをはめ込む。
下の写真では、黄色のタイルをはめ込み、即座に収入のパラメータを2増やした。

国力増強(フェイズB)~彫像
フェイズBでは、親プレイヤーから順番に、共通ボード上の表向きに置かれた捨て札の山から1枚ずつ、カードを購入もしくは売却する。プレイ人数×5枚捨てられているはずなので、5回回ってくる。
カードの購入方法、その後の収入、入植、彫像のルールはフェイズAと同じ。
食料供給
フェイズBの彫像まで終わった後、緑の食料供給パラメータと、配置した文明カードの枚数を比較する。
もしカードの方が多ければ、その枚数だけ捨てなくてはならない。捨てたカードの分、国力も減らす。(ただし、すでに得た入力、彫像はそのままで良い)
下の写真では、食料供給が5で、カードが4枚なので大丈夫。

メダルの購入
最後に、銀および金メダルを好きなだけ購入できる。1ラウンド目と3ラウンド目で、金額が5倍も違うため、可能なら1ラウンド目に買いたいが、当然1ラウンド目はお金が少ない。
下の写真は銀メダルを1枚購入して、黄色のタイルをはめこんだ。ゲーム終了時に、収入のパラメータの2分の1の得点が得られる。

下の写真では、金メダルを2枚購入した。
金メダルは、すべての色のカードのセットごとに7点。メダルがあればセットごとに14点になる。

得点計算
上記を3ラウンド繰り返した後、最終得点計算を行う。
植民地、胸像、銀メダル、金メダル、文明カードの得点と、残ったコインは5コインごとに1点になる。
同点の場合はコインの多い方が勝利する。
下はゲーム終了時の個人ボードの一例。

植民地:2+10+8+16=36点
胸像:4+8+3=15点
銀メダル:黄色26÷2+赤27÷2=27点(端数切り上げ)
金メダル:3セット×7点×2枚=42点
文明カード:49点(写真では確認できません)
コイン:28金=5点
計174点
感想
前述の通り、購入して即、定番ゲームになった。フェイズBは一人ずつ行うので、そこまで進行が速いわけではないが、フェイズAが同時プレイのため、他のゲームよりはダウンタイムが短い。
個人プレイ感は強めだが、フェイズBにおいては相手の盤面を意識したプレイングも大切になる。特に食料供給が足りてないプレイヤーに対して、緑のカードを止めるのはとても有効。
何度かプレイした結果、特にこの戦法が強いというのはなく、逆に言えば全体的に強くしないと勝てない。上の得点例では174点だったが、胸像の点数が伸び悩み、2位に沈んだ。
金メダルの点数が大きいので、ある程度セットで集める必要がある。それは、カードの枚数分だけ購入コストが安くなるルールを活かせないので、金メダルに依存しないプレイングも研究してみたい。
2021年6月現在、あまり話題になっておらず、安定供給されていて、Amazonなどでも定価よりだいぶ安く売られている。買える内に持っておきたい一作。