【レビュー】ヴォルテッラ*より高い塔を建設しよう!
概要
二人用のゲーム。
白と黒の正方形のピースを交互に4×5マス並べたら、その上にそれぞれのポーンを置き、移動と塔の建設を繰り返す。
どちらかが手番を完了できなくなったらゲームが終了し、より高い塔を所有しているプレイヤーが勝利する。
ルール
まず以下のような配置に並べる。
手番では、以下の2つを任意の順番で必ず実行する。できなければゲームが終了する。
①自分のポーンを、隣接する自分の塔に移動する。
②隣接する自分の所有している塔から、上部1~2ピースを、隣接する他の塔に移動する。この時、少なくとも1辺がフリーである必要がある。
隣接とは、自分の周囲8マスを指し、下の場合、白のプレイヤーは赤の2枚のいずれかを、青もしくは赤の場所に移動させることが出来る。
初手、白のプレイヤーはポーンを移動してから塔を動かした。
黒のプレイヤーは、塔を動かしてからポーンを移動した。
なお、ゲーム中にピースが分離した場合、誰もそのピースに行けなければゲームから除外する。
分離したそれぞれにポーンがある場合は、ゲームをそのまま継続する。
下の写真のように、①もしくは②をできなくなったら、その時点でゲームを終了する。
より高い塔を所有しているプレイヤーが勝利する。
最も高い塔が同じ高さの場合、2番目の塔で比較する。
千日手?
自分が購入したゲームの和訳には、「手番では必ず2つのアクションを実行する必要があるから、ゲームを終わらせるために、敢えて両方を実行できない順番にプレイしてはいけない」という主旨のことが書かれている。
ただ、これは極端な例だが、以下のような状況の場合、ゲームを終わらせないように動くと、ずっと同じ手を繰り返してゲームが終わらない。
実際にプレイした際も、終わらせないために同じ手を繰り返して、「千日手になる動きは禁止」というローカルルールを急遽導入した。
この和訳のルールは、同梱の英語ルールには記載されていないので、「ゲームを戦略的に終わらせてもよい」とするか、もしくは「1手番前とまったく同じ状況になる手は打てない」とするか、どちらかのルールを採用する必要があると思われる。
※BGGのフォーラムに「If you are able to do a full move on your turn, then you have to do it.」とある。これは、「もしアクションできるならパスはできない」という意味であって、「終わるように動かしてはいけない」とは解釈しない方がいいかもしれない。
感想
見た目から想像できるプレイ感。
面白いには面白いが、この手のゲームはたくさんあり、突出した何かはない。
また、上記のようなルールの曖昧さもあるため、積極的に広げるかと言われるとどうかなというところ。
箱が小さいのと、コンポーネントが綺麗なのは良い!