【レビュー】ウイングスパン*鳥を集めよう!
概要
鳥がテーマのボードゲーム。170種類ある鳥カードがとても綺麗。
餌の獲得、産卵、鳥カードの獲得の3つのアクションを軸に、鳥カードをプレイして得点を稼ぐ。
4ラウンドに渡ってプレイし、得点が一番多い人が勝利する。
ルール
最初に全員共通のボーナスをランダムに決定する。1ラウンド目~4ラウンド目まであり、毎ラウンド、マジョリティーでボーナスがもらえる。
1人アクションコマを8個持っているが、毎ラウンドこのボーナスボードにコマを使うため、後のラウンドになるほどアクション数が減っていくのが特徴的。もっとも、1手番でやれることは増えるため、これによりゲームが冗長にならないよう調整されている。
アクションは以下の4つ。
・鳥カードのプレイ
・餌の獲得
・産卵
・鳥カードの獲得
鳥カードのプレイ:持っている鳥カードを個人ボードに出す。この時、カードに書かれた餌が必要になる。また、2枚目以降は卵も必要になる。プレイする場所は「森林」「草原」「湿地」があり、鳥によって置ける場所が異なる。
餌の獲得:餌箱のダイスを取るのだが、個人ボードの森林に置いたカードを、後に置いたカードから順に効果を発動できる。
産卵:草原エリアに描かれた数だけ卵を獲得し、任意の鳥カードの上に置く。各鳥カード、卵を置ける数が決まっている。餌の獲得同様、草原に置いたカードを、後に置いたカードから順に効果を発動できる。
鳥カードの獲得:3枚オープンされているカードもしくは山の1番上から、鳥カードを取る。森林、草原同様、湿地に置いたカードの効果が発動する。
これらを繰り返し、餌と卵を集めて、獲得した鳥カードをボードに置き、そのカードの効果を使ったり、卵を置けるスペースを増やすなどして、新たな鳥を迎える。
4ラウンド後、鳥カードの点数や卵の数、ボーナスなどの点数を合計して、一番多い人が勝利する。
感想
テーマ性がとても良く、コンポーネントも凝っている。見た目だけのために卵が5色もあるのが素晴らしい。ダイスもただ振るだけではなく、餌箱がダイスタワーになっていて、世界観に入り込める。
そして何より、ゲームが面白い。カードの効果とボーナスの内容、餌や卵のやりくりがこのゲームの一番楽しいポイント。ソロプレイ感が強いという意見もあるが、オープンになっている3枚のカードの奪い合いと、各ラウンドのボーナスの取り合いだけで十分。
直接的な邪魔ができると、組み立てていた戦術が台無しになる。そのもどかしさが楽しさにつながることは、このゲームに関しては無いと言ってよい。気まぐれに飛んでくる鳥を集めて、最後に見せ合いっこするのがこのゲームのテーマだろう。
もっとも、最初のカード次第ではどうにもならないことも多い。運要素は強めだが、鳥とはそういうものだと諦めよう。
価格もコンポーネントに対して安いし、是非購入して所有したいゲームの1つ。鳥が好きな人、インタラクションが弱めで、邪魔されずに自分のボードを育てたい人には、特にオススメです。