【レビュー】タイガー&ドラゴン*受けて攻めて手牌をなくそう!
概要
1が1枚、2が2枚、……、8が8枚の36に、タイガーが1枚、ドラゴンが1枚の、計38枚の牌を使う。
4人プレイなら一人9枚の牌を持ち、この牌を全部出したら「上がり」。
誰かが「攻め」で出した牌と、同じ牌で「受け」ることができ、「受け」たら今度は自分が「攻め」の牌を出す。
もし誰も「受け」なければ、1周ボーナスとして、1枚裏向きに出した後、また「攻め」ることができる。
こうして手札をなくす。上がると、上がり牌に応じた得点チップを獲得できる。得点チップが10点になったら勝利する。
戦場カードについて
ゲームは最初に戦場カードを決定する。これは、今回の戦いの得点を決定する。
例えば「道場の戦い」なら、「2」や「7」で上がると4点もらえる。さらに、1周ボーナスの数だけ加点される。
タイガー牌やドラゴン牌で上がると1点しかもらえない上、1周ボーナスの加点もない。
牌について
「1」から「8」まで、数字と同じ枚数だけある。また、他にタイガー牌とドラゴン牌があり、計38枚の牌がある。
偶数は青色、奇数は赤色になっており、タイガー牌は偶数の牌ならなんでも、ドラゴン牌は奇数の牌ならなんでも「受け」られる。
この2つの牌はとても強いが、これを上がり牌にした場合、ほとんど得点がもらえないので注意。もちろん、「攻め」に使うことも出来るが、それぞれ偶数の牌、奇数の牌ならなんでも「受け」られる。
ルール
プレイ人数によって手牌の枚数は違うが、4人の場合は一人9枚、牌を取る。また、スタートプレイヤーは1枚多く取る。
まずスタートプレイヤーが1枚、牌を出して「攻め」る。時計回りに、同じ牌を持っていたら、それを出して「受け」ることができる。もし「受け」たら、今度はそのプレイヤーが「攻め」る。
もし1周、誰も「受け」なかった場合、「攻め」たプレイヤーは1周ボーナスとして、1枚裏向きに出す。その後、再び「攻め」る。
これを繰り返し、最初に牌がなくなった人がこの戦いの勝利者となる。最初に決めた戦場カードに従って得点チップを獲得する。
得点チップが10点になったら勝利する。
チーム戦
4人の時は、向かいの座るプレイヤー同士がチームとなり、2対2で対戦できる。
ルールは同じで、チーム全体として、得点チップが15点になったら勝利する。
感想
ルールブックに『人気の伝統ゲーム「ごいた」の流れを汲んだ牌ゲーム』とある通り、「ごいた」をベースにしているが、「ごいた」よりもわかりやすく、また戦場カードのおかげでプレイに変化がある。
大事なのはカウンティングで、何が何枚出ていて、それによって自分の牌が通る(誰も「受け」られない)かどうかを考えるのがゲームの基本になる。
例えば「2」が出て、自分が「2」とタイガー牌を持っていたら、その「2」は「受け」るよりも、残しておいて、別の牌で「受け」た時に「攻め」で使った方が強い。
もちろん、「受け」なければ相手が優位に立ちそうならその限りではなく、常に戦況を見極めながら、それを「受け」るのが得なのか損なのかを考え続ける。
基本的にはタイガー牌とドラゴン牌が強い。
「1」も強いが、それよりも「4」を4枚持っていた方が強い場合が多い。
同じ牌が多いと強いが、「受け」られるケースが減ってしまう。極論、「4」を4枚、「5」を5枚の手札では、タイガー牌やドラゴン牌が「攻め」に使われでもしない限り勝てない。
手牌運はあるが、それで決まるほど単純でもなく、シンプルながら奥深さがある。
なお、4人いたらチーム戦がオススメ。元々「ごいた」は4人専用で、チーム戦のゲームである。味方の動きを読みながらプレイしよう。