【レビュー】最後の巫女*穢れから世界を救おう!

2021年6月11日

最後の巫女

概要

穢れに浸食された世界から、最後に残された巫女たちが穢れを祓うゲームです。

世間ではとても重たいゲームと言われていますが、コンポーネントは少なく、ルールブックも読みやすいし、アクションもわかりやすいです。

プレイ時間は2時間以上かかりますが、そこまで難しいゲームではないので、じっくりと解説していきます。

内容物

主な内容物は、共通のゲーム盤とキャラクターごとに異なる個人ボード。他に、以下のコンポーネントがあります。

左から、

キャラクターカード:5枚。キャラクターごとに能力が異なります。裏面は憑依状態(後述)。

穢れトークン:4色。紫の穢れは他の色の穢れの3つ分のパワーがあります。厄介ということです。

加護カード:後述のEXアクションが選べるようになります。すべて同じです。

啓示カード:目標が書かれており、達成すると勝利点が入ります。

分社チップ:最初は個人ボードの加護の上に置かれており、これを取ると加護が得られ、さらにゲーム盤に置きます。

準備

ゲーム盤の準備は以下の通り。

①ボード左側の時間トラックに、各プレイヤーのコマを重ねて置く。順番はランダム。

②ボード上側の日付トラックの壱のスペースに、日付マーカーを置く。

③紫以外の穢れを袋に入れて、ランダムにボード上に配置する。レベル1のマスは各1個、レベル2のマスは各2個。また、レベル3のマスには紫の穢れを2つずつ置く。残った紫の穢れは、ボード上の置き場に置く。

④加護カードを表向きでボード上の置き場に置く。

個人ボードの準備は以下の通り。

①キャラクターを決めて、カードとボードを受け取る。ボード上にカードを置く。カードは表裏があるが、○が1つだけ描かれている面を表にして置く。

②キャラクター固有の加護を得る。例えば伊勢なら穢れがもらえるし、諏訪なら信仰値トラックを上げる。

③右側の20枚の分社チップを並べ、残った1つは左の分社置き場に置く。ウッドマーカーはカードの上、信仰値の0、ゲーム盤の勝利点トラック、ゲーム盤の時間トラックに置く。

④啓示カードをランダムに4枚受け取る。

以上で終了。慣れれば5分もあれば終わります。

ルール

時間トラックが全員0時を過ぎるたびに1日が経過します。ゲームの終了条件は以下の3つ。

①5日終わる。

②ゲーム盤のすべてのマスに穢れが置かれていない。

③ゲーム盤の6つのレベル3マスに、分社が置かれる。

それまでは、以下のように進行します。

1.準備フェイズ:分社を一番たくさん置いている人は信仰値+1。

2.活動フェイズ:後述。

3.終了フェイズ:最終日以外、1日経過したらボード盤上に穢れを置きます。レベル1マスには1個、レベル2マス、レベル3マスには2個。ただし、分社やプレイヤーマーカーがあるマスや、紫の穢れがあるマス、すでに穢れが5個以上あるマスには置きません。3色すべての穢れが置かれると、紫の穢れに変質します。

その後、各プレイヤー、ゲーム盤に置いている分社の数だけ、穢れをランダムに受け取って、個人ボードの浄化済み穢れ置き場に置きます。日付を進めて次のラウンドになります。

穢れに浸食される世界……。

啓示カードは、ゲーム中に達成したら宣言して勝利点をもらいます。他の人の手番中でも構いません。

最終得点は、それまでに分社や啓示カードで獲得した勝利点に加えて、加護ボーナス、分社マジョリティーボーナス、救世主ボーナス(5日になる前にゲームを終わらせたら、その人が5点)があります。

活動フェイズ

常に時間トラックが後ろのプレイヤーが手番を行います。

アクションを選ぶ際、加護カードを1枚まで使用できます。

各アクション、アクションレベルが1~4とEXがあり、加護カードを使わないと1~4しか選べません。また、選んだレベルの分だけ時間トラックが進みます。加護カードを使うとレベル2~EXを選べて、時間トラックは1~4進みます。

アクションは以下の写真の5つ。「加護」と「祈祷」と「奉納」は鳥居マークが描かれていますが、プレイヤーマーカーが本社マス(ゲームボードの中心)にいる時のみ選べます。

移動:プレイヤーコマを移動しつつ、穢れを吸収します。吸収した穢れは個人ボードのハートの描かれた「体内」に置きます。上限があり、その数以上は穢れを吸収できません。また、マスにある穢れは一度に全部吸収しなくてはいけません。紫の穢れは1つで他の色の3つ分です。

建立:今いるマスに個人ボード上の分社置き場から分社を建てます。周囲にある穢れの数によって必要なパワーが変わります。レベルEXの場合、周囲にある穢れに関係なく分社を置けるので強いです。(忘れがちですが、分社を建てると即座に勝利点が入ります)

加護:個人ボード右側の加護置き場から分社チップを1枚取り、分社置き場に移動します。浄化済みの穢れが必要です。空いた加護のスペースの効果が使えるようになります。紫の加護の1、2、3はキャラクターを憑依状態にします(後述)。

祈祷:レベルによって、体内の穢れを浄化済み穢れ置き場に置いたり、信仰値を増やしたり、加護カードを受け取ったりします。

奉納:浄化済みの穢れを勝利点に変えます。(主観ですが、勝利点を得るためというよりは、浄化済みの穢れ置き場を空けるためにするアクションと思われます。時々、建立ができず分社置き場が空かない→分社が空かないので、加護ができず穢れが減らない→穢れが減らないので、祈祷ができず体内の穢れが減らない→よって移動ができず建立もできない、という悪循環に陥ります)

神の憑依

レベル1、2、3の紫の加護を使うと、神が憑依している状態になります。キャラクターカードを裏返して、ウッドマーカーをレベルに応じた数字に置きます。

憑依状態になると、時間トラック1で、レベルEXを含むすべてのアクションを選択できるようになります。

時間トラックが1しか進まないと、大抵の場合連続して手番を行えます。この憑依状態をいかに活用できるかが勝負の鍵になります。

2人プレイ

2人でプレイする時は、一人でキャラを2人ずつ使って、タッグ戦になります。

大きく異なるのは以下の2点です。

①加護、祈祷、奉納を、味方キャラクターの分社のマスでもできます。

②移動の際、味方キャラクターの分社のマスから本社に1パワーで移動できます。

それ以外は、通常通り各キャラクターごとに処理します。穢れや加護カードの交換や共有はできませんし、啓示カードもキャラクターごとに持ちます。分社マジョリティも同様ですし、同じマスに入ることもできません。

最終得点計算もキャラクターごとに行い、勝敗は2人のキャラクターの勝利点の合計で競います。

感想

面白いです。ルールはそれほど難しくないですが、考えることは多いです。

ただ、基本的には移動で穢れを吸収する→祈祷で浄化する→加護で穢れを使って分社チップを得る→建立で分社を建てるという流れを繰り返すだけなので、そこまで難しく考える必要はありません。

3人でプレイしたら、とても世界を救えそうにありませんでした。4人でやれば、救世主ボーナスも狙えるかもしれません。

このゲームの唯一の欠点は、高いことです。

本体が9,680円、拡張が8,000円。しかも本体の個人ボードは薄く、分厚いボードは拡張に入っています。また、紫の穢れが不足しがちですが、これは拡張にすら入っておらず、別売になっています。拡張の内容は、キャラ2人とルールが少々追加されるだけで、他の大箱ゲームが1つ買える価格設定はかなり強気に感じました。

とても良い作品なだけに、もう少しお求めやすい価格で、多くの人がプレイできたらと思いました。面白いのは間違いないので、基本だけでも買ってみてはいかがでしょうか。

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