【レビュー】兵姫ストライクオルタナティブ*兵姫を駆使して戦場を奪い合え!
概要
二人用のカードゲーム。兵姫カードを使って戦場を取り合う対戦ゲーム。
両プレイヤーは連合国と枢軸国に分かれて戦う。デッキの枚数は40枚で、連合国と枢軸国でカードはすべて異なる。
二人の間に配置した戦場カードの前に兵姫カードをプレイし、必要な数の占領条件を満たした場合、その戦場カードを獲得する。
先に戦場カードを3枚獲得した陣営が勝利する。もしくは基地(山札)を3回使い切ったら敗北となる。
カードの説明
戦場カード、海域カード、空域カード
両プレイヤーの間に、2枚の戦場カードと、その両側に海域カード、空域カードを置く。
戦場カードには占領条件が書かれており、これを満たした上で、次の自分のターンが回ってくると、その戦場カードを獲得する。
戦場カードは6枚あり、場には常に2枚置かれる。3枚先取したプレイヤーが勝利する。
占領条件は2種類書かれており、例えば次のカードの場合、陸上兵姫が4枚か、陸上兵姫が2枚・空上兵姫が3枚あると占領できる。
海域カードと空域カードは、その前に多くの兵姫カードを置いているプレイヤーが、それぞれ制海権、制空権を獲得できる。
制海権を持つプレイヤーは、ドローフェイズにカードを1枚追加で引くことができる。
制空権を持つプレイヤーは、手札の上限が5枚から9枚に増える。
兵姫カード
青色は連合国、赤色は枢軸国で、それぞれ片方の色だけで40枚のデッキを組み、対戦する。
コストにはAP(アクションポイント)とTP(テクノロジーポイント)があり、カードごとに必要なコストが書かれている。(カード左上)
また、属性として陸上兵姫、海上兵姫、空上兵姫のアイコンが描かれており、それぞれ戦場カード、海域カード、空域カードにプレイする。
右上には戦力が書かれており、後述する「援護ルール」により、より強い戦力のカードを置くことで、戦力の弱いカードが倒されにくくなる。
下の写真はAPカードとTPカード。最初APカードは3枚持っているが、「基地のリセット」により増えていく。(次項の「ルール」参照)
ルール
APポイントを3枚持ち、兵姫カードを5枚引いたら、枢軸国のプレイヤーからゲームを開始する。
各プレイヤーのターンは以下の順番に行われる。
①ターン開始:この時に能力が発動するカードもある。
②回復フェイズ:兵姫とAP、TPをアクティブにする。
③占領フェイズ:占領条件を満たしている戦場カードを獲得する。(強制)
④ドローフェイズ:カードを1枚引く。制海権があれば2枚引く。
⑤メインフェイズ:カードをプレイする。後に詳しく説明する。
⑥ターン終了:手札を5枚になるまで捨てる。制空権があれば9枚まで持てる。
メインフェイズ
以下の4種類のアクションを、順番や回数制限なく行える。(開発は1回のみ)
■配備
AP、TPを支払って、戦場、海域、空域に兵姫カードを配置する。兵姫が配備能力を持つ場合、配置した後に発動する。
■後方支援
APを1支払って、カードを1枚引く。
■命令
命令能力を持つ兵姫を配備している場合、その能力を使用する。効果を発動したカードは横向きにする。
■開発
ターンに1回、基地(山札)の上のカードを2枚捨て札にして、TPを1ポイント得る。このTPは次のターンまで持ち越せない。
基地のリセット
基地(山札)がなくなったら、ただちに予備(捨て札)をシャッフルして、新たな基地を作る。
1回目のリセットの後、各ターンの開始時に1TPもらえるようになる。
2回目のリセットの後、各ターンの開始時に1APもらえるようになる。
基地が3回尽きると敗北する。
戦場の占領
占領フェイズにおいて、戦場カードの占領条件を満たしている場合、その戦場カードを獲得する。
占領条件の枚数分、配備したカードを予備(捨て札)に移す。残りのカードは、自軍、敵軍ともに、自分の手札に移す。
その後で、新たな戦場カードを配置する。
援護ルール
攻撃など、相手のカードの効果を及ぼす場合、必ず戦力が最大のカードを選ばなくてはならない。(効果に「援護無効」と書かれている場合はその限りではない。)
例えば以下の場合、枢軸国がプレイした「九七式自動砲」は戦力2以下の陸上兵姫を1体殲滅するが、連合国側には戦力3のカードが置かれているため、必ずこちらを攻撃しなくてはいけない。よって、この場合、効果は無効になる。
MP40
プレイ中、枢軸国の「MP40」の能力「相手はカードを1枚予備へ」は、どこのカードかという声が上がったので、公式に問い合わせたところ、「手札」とのことだったので、ここで情報を共有する。
感想
細かいルールは省いて、おおまかにルールを説明してきた。
公式サイトに説明書があるので、もし購入前に詳細なルールを知りたい場合は、それを参照することができる。
自分はMTGに代表されるような、いわゆるトレーディングカードゲームを全然やったことがない人間だが、このゲームはすんなり入ることができた。
カードゲーマーではない人とプレイした時、その人も比較的容易にルールを理解してくれたので、カードゲームとしては簡単な部類に入るのだと思われる。
両陣営で何度かプレイしたが、連合国は強力な兵姫で相手を殲滅(ゲームから除外)していくタイプ、枢軸国は戦力は弱いが数で押すタイプと、異なる特徴を持ちながら、強さはほぼ互角になっている。
援護ルールが面白く、戦力5のカードをいかに倒すかが鍵になる。
なお、終了条件が2つあるが、今のところデッキを3回使い切ったことはないので、よほどガチガチに守備を固めない限り、戦場カードの獲得で勝敗が決まると思われる。
イラストは好みの分かれるところ。複数のイラストレーターが参加しているが、メインのイラストは槌居さん。アズールレーンやストライクウィッチーズのマンガを描いている人で、自分はイラストを目当てに購入したら、ゲームもとても面白くて、二人用の定番ゲームになった。
イラストが苦手でなければ、オススメの作品です!