【レビュー】アルルの丘*36アクションで自分の牧場を充実させよう!

2021年8月15日

アルルの丘

概要

牧場経営型のワーカープレイスメント。作者は『アグリコラ』のウヴェ・ローゼンベルクだが、『アグリコラ』のようなカードは出て来ず、またターンが進むごとにアクションが増えるということもない。

最初からすべての情報が公開され、すべてのアクションを打つことができるため、何から手をつけてよいか悩むが、そこが一番の面白さでもある。

アクションには夏のアクション冬のアクションがあり、季節が交互に巡る。お互いに各季節4アクションずつ行うが、その内の1回は、夏に冬のアクションを、冬に夏のアクションを行うことができる。

1~2人用。1人用の場合、今書いた違う季節のアクションを打てるルールがなくなる以外、2人用のルールとすべて同じ。

夏から始まり、4年後の夏まで計9季節、36アクションで自分のボードを充実させ、勝利点で競い合う。

資材やタイルについて

『アルルの丘』には非常にたくさんの要素が登場するので、その内の代表的なものを紹介する。

左上、粘土は裏返すとレンガになる。レンガは1勝利点の価値がある。

左下、丸太は裏返すと木材になる。木材は0.5勝利点の価値がある。

中央上のキューブは泥炭で、夏の終わりに必要になる。

動物はの3種類。馬は荷車を獲得するのに使ったり、牛は夏に搾乳により食料を得たり、羊は冬に毛刈りによって毛糸を得るなど、それぞれ役割が異なる。また、最後に動物の数に応じて勝利点が得られる。

左から亜麻布毛織物で、それぞれ裏返すと夏服冬服革服になる。

これらはそれ自体が高い勝利点を持っている他に、建物タイルの獲得に使うこともある。

主に、亜麻布は亜麻職工アクション、毛織物は毛職工アクション、革は皮なめし職人アクションによって得られるが、それぞれ毛糸獣皮が必要になる。

穀物畑麻畑森林(裏面は公園)、小屋(裏面は倉庫)、馬屋(裏面は大畜舎)。

これらのタイルは個人ボードに配置され、穀物や麻の産出、丸太の産出、動物のスペースや繁殖に使われる。

また、畑以外はそれ自体が勝利点も持っている。

泥炭艇(裏面はプラウ)、手押し車(裏面は四輪台車)、二輪馬車(裏面は四輪馬車)、荷車(裏面は荷馬車)。

これらのタイルは個人の納屋ボードに置かれ、泥炭艇とプラウ以外は、これまでに紹介した粘土や丸太、布タイルを置くことで、裏返すことができる。また、旅の目的地タイルを置き、それを達成することにも使う。

建物タイルは裏面の色によって5種類あり、共通のゲームボードに配置される。

スペースの数よりタイルが多い場合、使用するタイルを最初にランダムに選んで置く。

オレンジの建物だけは置き場所が決まっているので注意する。

これらは大工アクションや森林官アクションによって獲得することができ、獲得したタイルは自分のボード上に置く。いずれも高い勝利点と効果を持っているので、建物を中心にゲームを組み立てていくとわかりやすい。

個人ボードの説明

各プレイヤー、ホームボードと納屋ボードの2枚を受け取る。

5つの堤防を指定の位置に配置する。堤防は主に堤防建設者アクションにより、ボードの上に上げることができる。建物や動物を配置できるスペースが増えるほか、最終的に堤防を上に上げないと(建設しないと)、勝利点がマイナスになる。

穀物獣皮毛糸食料の各マーカーを指定の位置に配置する。食料マーカーは2つあり、それぞれ15ずつ、合計で30まで持つことができる。各マーカーがボードの上の方でゲームが終了すると、ボードに書かれた勝利点を受け取れる。

穀物畑麻畑を1つずつ置く。また、乾燥させた湿原を置き、その上に泥炭を4つ置く。また、小屋を1つ置き、を1つ置く。

最後に湿原を3枚並べる。これは置かれたままゲームを終えると、1枚につき4点マイナスになる。入植者アクションなどにより裏返すと乾燥させた湿原になり、泥炭が4つ置かれる。泥炭は泥炭切り出し人アクションなどで取ることができ、すべての泥炭を取り除くと、乾燥させた湿原がなくなる。

また、一人粘土4つ、丸太4つ、泥炭3つを持ってゲームを開始する。

納屋ボードは上部に旅の目的地タイルを並べる。納屋の中は空っぽで、ゲームの途中で獲得した荷車などを並べる。納屋ボードのー3点のスペースが最後まで残ると、得点計算の際に減点になる。

旅の目的地タイルは、残っていても減点はないが、達成することで食料が得られ、また達成した個数に応じて勝利点になる。

ゲームボードの説明

共通のゲームボードには、建物を並べるスペースと、アクションスペース、各プレイヤーの持っている作業台やオーブンなどの道具を管理するスペース、そして現在のラウンドとワーカーを管理するスペースがある。

道具は10種類あり、それぞれ強化することによって、対応するアクションを強化することができる。道具の強化は主に職人アクションで行う。

アクションスペースは夏アクション冬アクションに分かれ、それぞれ現在の季節のアクションしかできない。ただし、両者合わせて1回だけ、夏に冬のアクションを、冬に夏のアクションを行うことができる。このアクションを行うと、次の季節は相手プレイヤーが先手になる

手番は上に乗っている方から交互に行い、季節ごとに上下が入れ替わる。ワーカーは各プレイヤー4つで、ゲーム中に増減することはない。9ラウンド、36アクションでゲームが終了する。

ゲームの進行

各季節、以下の3つのフェーズで行う。

①準備:4つのワーカーを各月の上に並べる。各季節のスタートプレイヤーのコマが上になるように置く。

②労働:ワーカーをアクションスペースに置いて、そのアクションを実行する。また、随時アクションとして、いつでも荷積みを行ったり、泥炭艇の効果を使うことができる。

③棚卸し:各プレイヤー、ワーカーの配置を終えたら、季節ごとに以下を行う。

夏の棚卸し

①運搬車からの荷降ろし:運搬車上の木材やレンガ、衣服タイルを手元に置き、旅の目的地タイルを、ホームボードの経験値トラックに置く。

②搾乳:羊や牛の数に応じて食料を得る。

③収穫:穀物畑や麻畑、森林の数に応じて、穀物、麻、丸太を得る。

④維持:3食料と泥炭2つを支払う。足りなければ食料は穀物、穀物も足りなければ動物で補うことができる。泥炭は丸太または木材で補うことができる。いずれも、不足していなければ食料や泥炭で支払う必要がある。

冬の棚卸し

① 運搬車からの荷降ろし :夏と同じ。

②家畜の繁殖:小屋に同じ動物が2つあれば、繁殖して1つ増える。

③毛刈り:羊の数に応じて毛糸を得る。

④維持:3食料支払う。

それで結局何をすればいい?

とてもバランスの良いゲームのため、これが圧倒的に強いといったアクションや方針はない。

ただ、経験的に建物を取らないことには点数が延びないので、建物を中心に組み立てるとよい。

赤の建物を目指す

赤の建物は15点ととても勝利点が高い。中でも、アルル教会は二輪馬車を無料で獲得できるため、真っ直ぐこれを目標に動くのはわかりやすくて強いと思われる。

獲得するにはレンガ3つ、木材3つ、15食料が必要になる。前者は荷車や荷馬車を使って、粘土や丸太から作る方法の他に、食料雑貨商アクションや建設資材商品アクションで地道に集めることもできる。

オレンジの建物を集める

オレンジの建物は獲得するために必要な資材が難しいが、そのため指針が立ちやすくもある。

以下の流れを意識するとよい。

→毛刈り→毛糸→毛職工→毛織物

麻畑→収穫→→亜麻職工→亜麻布

・建設資材商人もしくは肉屋→獣皮→皮なめし職人→

感想

プロフィールに書いた大好きな12個のゲームの1つであり、最も好きな2人用のゲームの一つ。

とにかくバランスが良く、限られた手番の中で計画的に自分のボードを充実させていくのが面白い。

よくソロプレイ感が強いという評価を見るが、自分の感想としては、アクションの取り合いや建物の取り合いは強い。意識して相手の邪魔をするというより、やりたいタイミングが重なって偶然潰されるというケースが頻繁にある。

慣れると一人でも15分で準備できる。是非挑戦してほしいゲーム。

また、2021年7月現在、本ゲームの拡張である『紅茶と貿易』が入手困難でプレミア化している。プレイヤーが増えて再販されることを願うばかりである。

ソロプレイ例

このレビューを書くにあたり、せっかくボードを広げたので、ソロプレイをしてみた。

110.5点。詳しくアクションも書いたので、どうしても110点に届かないという人は、参考にどうぞ。

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