【レビュー】ペアーズ:リトルバードデッキ*ことりあつめ!
概要
『ペアーズ』自体は1が1枚、2が2枚、3が3枚……10が10枚という構成のカードのデッキで、この『リトルバードデッキ』の他にも、『ゴブリンデッキ』や『ボールゲームデッキ』など、絵柄の違いでいくつか販売されています。
『トランプ』のように、このカードデッキで様々な遊びが存在しますが、ここでは『リトルバードデッキ』に特化した、『ことりあつめ』を紹介します。
場にある1~3枚のカードを競りにかけて獲得しますが、1種類1枚ずつしか持つことができません。
例えば「1」「5」「6」とすでに持っていて、競りによって「5」「7」「8」を手に入れた場合、重複する「5」は捨て札になります。
山が一度尽きたらシャッフルして、二度目に尽きたら即座にゲーム終了。一番たくさんカードを獲得、つまり一番たくさんの種類の鳥を集めた人が勝利します。
ルール
カードは1~10の10種類で、は1が1枚、2が2枚、……、10が10枚の計55枚。
これを裏向きでシャッフルして山にしたら、毎ラウンド、競りにかけられるカードを決定します。
山から3枚引いて公開しますが、もし同じ種類のカードが出たら除外します。これにより、1~3枚になります。
その後(厳密には最初に山を作った段階で)、山の一番上のカードを表向きにして山に置きます。以降、山の一番上のカードは常に表向きにします。
競りにかけられるカードが決まったら、親から順番に「値付け」か「パス」を行います。
「値付け」:山からカードを1枚引いて、自分の前に置きます。(山の一番上のカードは表向きになっていますから、何を引くかは決まっています)
「パス」:競りから降ります。最初の1回目はできません。パスしたらパスしたとわかるよう、最後に獲得したカードを横向きにします。
「バースト」:手番中に、獲得したカードと山札の一番上のカードが一致したらバーストとなり、一致したカードを裏向きにして競りから降りなければなりません。これは手番が回ってきてすぐと、「値付け」によりカードを獲得した後に発生する可能性があります。
上の写真では、手前のプレイヤーはパスをしていて、左のプレイヤーはバーストしています。
奥のプレイヤーは21対24で、手前のプレイヤーより数字が小さいため、山の上の「9」を引きました。
ところが、その下も「9」だったためバーストして、手前のプレイヤーが競りに勝ちます。
競りの後、落札者はすべてのカードを、それ以外のプレイヤーはバーストしたカードのみを捨て札にします。
落札者は競りにかけられたカードを獲得しますが、もしすでに同じカードを持っていたら、そのどちらも失います。
落札者が次の親となり、次のラウンドに移ります。
ゲームを続けていくと、やがて山札がなくなります。1回目は捨て札をシャッフルして新しい山を作りますが、2回目に山札がなくなったら、即座にゲームを終了します。
もっとも多くのカードを獲得した人が勝利し、同点の場合はより大きい数字を持っているプレイヤーが勝利ます。
感想
簡単にプレイできる手軽な競り&バーストゲーム。
絵柄と内容がマッチしていて、さすがこのデッキのために用意されたルールだけはあります。
説明書に手番の例として書いてあるプレイですが、山札の一番上のカードを次のプレイヤーがすでに持っている時、敢えてパスをして次のプレイヤーをバーストさせるという戦略があります。
運要素も確かに強いですが、いつどのタイミングで勝負をかけるか、戦略的なゲームでもあります。
小箱なので収納のスペースも取らず、オススメの一作。