【レビュー】ハートオブクラウン(第二版)*旧版との違いは?
概要
マーケットからカードを購入してデッキを強くし、やがて姫を擁立して直轄地を作り、そこに継承権カードを並べて20点を目指す。
2011年に発売されたカードゲーム『ハートオブクラウン』が、カードの効果とルールが見直されて、新たに第二版として発売されました。
旧版については以下の記事で詳しくレビューしていますので、そちらをご覧ください。
ここでは旧版と変わった場所を紹介したいと思います。
プリンセスカード
プリンセスカードはイラストが一新されました。アイコンも変わっていますが、これはすべてのカードで、よりわかりやすくなっています。
能力は、6継承点のルルナサイカ、「宮廷侍女」を5枚獲得できるラオリリ、購入コストが下げられるクラムクラムはそのままです。
手札からカードを捨てることで、捨て札から行動カードを1枚手札に加えられるベルガモットは、『「呪い」以外のカード』という表記がなくなりました。上方修正でしょうか。
擁立時にマーケットからコスト5以下のカードを2枚獲得できるフラマリアは、選んだカードを即座に山札の上に置けるようになりました。上方修正ですが、その代わりに、『「農村」が直轄地に移動しない』という表記がなくなりました。
最後に、双子カウンターにより追加ターンを得られるレイン&シオンは、これまで他のプレイヤーが擁立したプリンセスカードの枚数に応じて置いていたカウンターが、擁立時点で持っているカードの枚数に応じて置くよう、大きく修正されました。
他の姫と比べて圧倒的に勝率が高かったことと、スピーディーに擁立することで効果が最大限に発揮されるクラムクラムとの相性が悪かった(レイン&シオンから見ると良かった)せいだと、公式で語られています。
果樹園
ベーシックカードに「果樹園」が追加されました。
これまで、手番順に関係なく、全員が「農村」7枚、「見習い侍女」3枚でゲームをスタートしていましたが、圧倒的に1番手のプレイヤーの勝率が高かったそうです。
そこで、2番手のプレイヤーは「農村」1枚を「果樹園」1枚に、3番手のプレイヤーは「農村」2枚を「果樹園」2枚に、4番手のプレイヤーは「農村」3枚を「果樹園」3枚に、それぞれ交換してスタートするようになりました。
「果樹園」は「農村」と同じく、1金になる領地カードですが、コストが2になっており、直轄地でキープできるカードの幅が広がりました。
また、「農村」は継承点が-2点でしたが、「果樹園」にはありません。
コモンカード
全30種類から、全31種類になっています。
全部を紹介するときりがないので、一部の紹介にとどめます。
なくなったカード
「焼き畑農業」「召集令状」「買収工作」「金貸し」「シノビ」の5種類のカードがなくなりました。
個人攻撃のカードや、基本セットに入れるには特殊な効果のカード、コンボが前提のカードなどが、今回廃止や効果の変更になっているようです。
「買収工作」は絵が好きでしたが、見るからに効果が複雑そうなテキスト量ですね。
追加されたカード
「よろず屋」「のみの市」「開墾令」「舞踏会」「辺境伯」の5種類のカードが追加されました。
ざっと書くと、以下の効果です。
「よろず屋」:災い以外を追放、もしくは、コインカウンター。
「のみの市」:1金、カードを1枚引く。
「開墾令」:対戦相手が「農村」を取る攻撃カード。
「舞踏会」:1金を得るか、もしくは、継承権カードを安く購入できる。
「辺境伯」:3金、3継承点の継承権&行動カード。
お付の侍女
31種類に増えた最後の1種類が、「お付の侍女」です。
すべて4コストで、継承点が2点の継承権カード、もしくは継承権&攻撃カードですが、個別の異なる効果を持っています。
ランダムマーケットでは他のカード同様、重ねて置かれますが、購入する場合は好きなカードを選ぶことができます。
内容が変更されたカード
多いため割愛しますが、全体的に上昇修正され、前述の通り個人攻撃や特殊な使い方をする効果は下方修正、もしくは廃止になっています。
また、多くのカードで効果がシンプルになっています。
マーケット
大きな変更ではありませんが、ベーシックマーケットに「農村」を16枚置くようになりました。
前述の追加された「開墾令」などで使われるようです。
また、悲しげなイラストの国外カードが追加され、追放するカードの置き場所がわかりやすくなりました。
手札のキープ
これまで直轄地に行動カードを置くのはメインフェイズ中でしたが、これがクリンナップフェイズで行うよう、変更になっています。
コスト以下、1枚だけ、行動カードのみという、キープの方法については変更はありません。
旧版との互換
同名のカードは使用しないとか、防衛カードは使用しないなど、いくつかの制限はありますが、旧版のカードは混ぜて使うことができます。
ただし、拡張についても、今後第二版準拠で作られていくようです。
自分は元々基本でしか遊んでいなかったため、第二版前提の拡張を待ちながら、基本をじっくりやり込みたいと思います。
まとめ
基本ルールに大きな変更はなく、プレイ感はそのままです。
ただ、カードの効果が大きく変わっているため、これまでの戦法は見直す必要があるでしょう。
また新しい気持ちで遊びたいと思います。
涼夏と千紗都と『ハートオブクラウン』
2人プレイでのプレイ記があります!