【レビュー】クランズ・オブ・カレドニア*生産と交易で一番の氏族に!

クランズ・オブ・カレドニア

概要

個人ボードに4つずつ置かれたパン屋労働者などのコマを共通のゲームボードに配置し、それによって毎ラウンド牛乳パンなどの商品を生産・加工する。

それらの商品を交易によって他の商品と交換したり、氏族の能力を巧みに使いながら、輸出契約タイルを達成していく。

輸出契約タイルを達成することで、綿花タバコサトウキビが増え、最終的にはそれらの数や、輸出契約タイルの達成枚数のマジョリティーなどで勝利点を競う。

自分がプロフィールに掲載している、特に好きなゲーム12個の内の1つ。じっくりとレビューしたい。

個人ボード

各プレイヤー、個人ボードを1枚受け取ったら、以下のように自分の色のチーズ製造所パン屋蒸留所労働者コマを配置する。労働者は木こり鉱夫の2列がある。

また、一番下には四角のキューブで商人トラックを埋め、船舶輸送力トークンを一番左に置き、2種類の道具タイル木こり鉱夫の列の下に配置する(向きに注意する)。輸出ボックスタイルを、プレイ人数に対応した面で置く。

プレイ中は、これらのコマを共通のゲームボード上に配置していく。木こりは森林のイラストのマス、鉱夫は山岳のイラストのマス、その他のコマは草原のイラストのマスに置くことができる。

置く際は、すでに置かれている自分のコマと隣接するように置かなくてはいけない。川や湖を渡る場合は、その分の船舶輸送力を必要とする。各コマ、個人ボードに書かれたお金と、ゲームボードのマスに書かれたお金がコストとしてかかる。

商人は4金で増やすことができる(商人トラックからキューブを1つ取る)。また、船舶輸送力も4金で1つずつ上げていくことができる。

木こり鉱夫の下に置いた道具タイルは、10金で改良する(裏返す)ことができる。これにより、生産フェイズにおいて、労働者から得られるお金を増やすことができる。

市場ボード

プレイ中に羊毛穀物牛乳パンチーズウイスキーを、交易により売買をすることができる。価格は市場ボードで管理し、売られると安くなり、買われると高くなる。

交易を利用する際は、商人コマが必要になる。売買したい商品の上部(BUY)か下部(SELL)に、売買したい個数の商人コマを置き、購入するならお金を支払って商品を受け取った後、価格を品物の数だけ上昇させる。

逆に、売却するなら商品を支払ってお金を受け取った後、価格を品物の数だけ下降させる。

1ラウンド中に、同じ商品の購入と売却の両方を行うことはできない

輸出ボード

輸出ボードでは大きく4つの要素を管理する。

得点計算タイル

得点計算タイルは、ゲーム開始時に、ボードの縁にランダムに5枚配置する。

このゲームは5ラウンドに渡って行われるが、それぞれ上から順に、各ラウンドで得られるボーナスの内容が記されている。

ラウンド終了時、これらのボーナス点を加算したら得点計算タイルを裏返すことで、現在何ラウンド目かわかるようになっている。

輸出契約タイル

各ラウンドの開始時に、ボードの中央に、プレイ人数に応じて輸出契約タイルを置く。2ラウンド目以降は、残っているタイルはそのままにして補充する。

プレイヤーは自分の手番で、個人ボードの輸出ボックスが空いていたら、輸出契約タイルを1枚取ることができる。

取得の際、1ラウンド目は5金もらえ、2ラウンド目は0金、3ラウンド目は5金、4ラウンド目は10金、5ラウンド目は15金必要になる

手番中に、タイルの左側に書かれている商品を持っている場合、輸出契約を履行することができる。そうしたなら、ただちに右側のボーナスを得た上で、タイルを輸出ボックスの横に置いて、輸出ボックスを空ける。

こうして、また新たな輸出契約タイルを得られるようになる。

外周トラック

外周トラックでは、綿花タバコサトウキビの価値と、各プレイヤーの栄光(1栄光=1勝利点)を管理する。

栄光は得点計算タイルによるボーナスなどにより、プレイ中に加算される。

綿花タバコサトウキビは、輸出契約タイルを履行した際に、そこに書かれた個数だけ進んでいく。(忘れがちなルール:5の倍数を通り過ぎるたびに、1金もらえる

最終得点計算において、綿花タバコサトウキビは、数が少ない順(希少な順)に5勝利点、4勝利点、3勝利点になり、自分の履行した輸出契約に書かれた数の分だけ勝利点が得られる。(個数が同じ場合は、綿花タバコサトウキビの順に希少)

以下の写真の場合、綿花が3点、タバコが4点、サトウキビが5点になり、履行した輸出契約が右の4枚だった場合、綿花が3×3=9点、タバコが4×8=32点、サトウキビが5×3=15点になる。(タイル右下のホップは1つ1点)

手番順

手番順に従い、自分の色の円形のコマを置く。

1ラウンド目はランダムに決めるが、2ラウンド目からは、前のラウンドでパスした順に手番が早くなる

パスすると同時に、使っていない列に左詰めでコマを移動し、ボーナスとして、書かれているお金を得る。

氏族と初期タイル

ゲーム開始時、ランダムに手番順を決めた後、氏族を決定する。

プレイ人数+1つの氏族タイルと初期タイルをランダムに引き、手番順の逆順に好きなセットを獲得する。

初期タイルに書かれた商品やお金を受け取る。

氏族は9種類あり、氏族に応じて様々な恩恵が受けられたり、ルールが変更されるケースもある。

すべてを紹介はしないが、中には難しいものもあり、このゲームを初めてプレイする場合は、「ファーガソン氏族」や「ロバートソン氏族」、「スチュアート氏族」がオススメである

「ファーガソン氏族」はゲーム開始時に、他のプレイヤーより労働者コマを1つ多く配置でき、それ以降特に能力がないのでわかりやすい。

「ロバートソン氏族」は、ゲームボード上の三角州のスペースに配置する際、コストを安くできる。純粋に強い上、それ以外に意識することがない。

「スチュアート氏族」は最初から商人コマ船舶輸送力を他のプレイヤーより多く持っている上、交易するたびに1金得られる。ややチート級で、プレイヤーに関わらず現在5戦4勝。唯一の負けも、このゲームが初めてだったにも関わらず、トップに肉薄していた。

ゲームの進行

最初に一人2つずつ労働者コマを配置したら、以下の順番に5ラウンド繰り返す。

「1:準備」→「2:アクション」→「3:生産」→「4:得点計算」

1:準備

輸出契約タイルを補充し、各プレイヤー、市場ボードから自分の商人コマを回収する。

2:アクション

全プレイヤーがパスするまで以下を繰り返す。

1.交易による商品の売買

2.輸出契約タイルを1枚取る

3.個人ボードからコマをゲームボードに配置する

4.船舶輸送力を上げる

5.道具を改良する

6.商品を一人雇用する

7.輸出契約を履行する

8.パス

各内容、これまでに説明してきた通り。

他にフリーアクションとして、港ボーナスタイルを使用することができる

ゲームボードには4隅に港ボーナスタイルが置かれており、このタイルに隣接するスペース、もしくは船舶輸送力で渡れるスペースに自分のコマがあると、ゲーム中に1回だけタイルの効果を使用できる。

上の写真の場合、4金のスペースにある労働者コマから、船舶輸送力が、湖を2マス分渡ることが出来ればよい。(3マスではない)

3:生産

全員がパスしたら、ゲームボード上に置いたコマに応じて、収入を得たり、商品の加工を行うことができる。

何をどれだけ置いたか(何が得られるか)は、ゲームボードを見なくても、個人ボードで確認できる。

上の写真の場合、まず木こりの収入として8金、鉱夫からは道具を改良しているので16金得られる。

次に、基本商品として、羊毛が2つ、牛乳が2つ、穀物が6つ得られる。(3つではない)

最後に、チーズ製造所の数だけ牛乳チーズに、パン屋の数だけ穀物パンに、蒸留所の数だけ穀物ウィスキーに加工できる。

写真の場合、パンを2つとウィスキーを1つ作ることが出来る。

4:得点計算

得点計算タイルに従って、栄光を得る。輸出ボードの外周トラックで、自分の栄光を進める。

最終得点計算

5ラウンド終了後、最終得点計算を行う。

栄光:外周トラックの栄光1点=1勝利点

基本商品:1個=1勝利点

加工商品:1個=2勝利点

お金:10金=1勝利点

ホップ:1つ=1勝利点

綿花タバコサトウキビ:前述の通り計算

輸出契約のマジョリティー:履行した輸出契約が多い順に、プレイ人数に応じて得点

入植地のマジョリティー:川や湖に分断されたひとまとまりを入植地と呼び、入植地の多い順に、プレイ人数に応じて得点

例えば以下の写真の場合、湖の船舶輸送力が2以上あれば、入植地は3つになる。

感想

ルールの量は中重量級ゲームとしてはそれほど多くないが、細かいルールが多いので、最初はしっかりとルールブックを読みながら、一つ一つのアクションを確認してプレイしたい。

今回、近隣ボーナスによる交易や、建物ボーナスによる輸出契約タイルのドロー、輸出契約の履行による追加向上アクションなど、いくつかの説明を省いている。

初回は、氏族タイルを抜いてプレイするのもオススメである。ルールブックにも「氏族なし」のルールが掲載されている。

プレイ人数は2人より3人、3人より4人の方が、よりインタラクションが増える。2人プレイだとその分マップも狭くなるが、それでも個人プレイ感が強かった。

氏族はやや強弱がある。先程書いた通り、「スチュアート氏族」は誰がプレイしても勝率が良く、逆に「マキューウェン氏族」は過去に自分も含めて6回プレイされているが、6戦0勝と振るわない。

だからこそ、スタートプレイヤーから逆順に選択できるが、勝ち負けにこだわらずに好きな氏族でプレイするのも面白いだろう。

ゲームの重量感の割に箱がコンパクトなのも、持ち出しやすいポイントの一つ。

簡単なゲームではないが、牧場系の中重量級が好きな人にはとてもオススメしたい作品です!

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