【レビュー】横濱紳商伝ロール&ライト*一番の商人を目指して!
概要
舞台は明治。横濱の商人になって、お茶や生糸などの交易品を集め、港に来た注文を達成していく。
交易品は主にエリアのアクションで入手できるが、他にもお金や従業員を集めたボーナスや雇用カードの効果など、様々な方法で集めることができる。
紙ペンゲーム。1人~99人までプレイ可能という文字が示す通り、自分のプレイが他のプレイヤーに影響を与えることは一切ない。
12ラウンドに渡ってアクションを行い、途中6ラウンド目の中間決済を挟んで、最終的に得点の高い人が勝利するが、1人でもプレイ可能なので、一人で高得点を目指すのも良い。
ルール
■ゲームの準備
0、1~6(ダイス目)、7の枠に、8枚のエリアカードを並べる。(写真奥の方)
このエリアカードの位置は一度置いたら変わらない。研究所Aと研究所Bに技術カード並べる。(写真右側。0と1の場所に2列揃って並んでいるのは偶然)
12ラウンドに渡り、以下を繰り返す。
■ラウンドの更新
シート右上のラウンドに×をつける。ボーナスがあれば受け取る。
■準備
3色のダイスを振り、そこに雇用カードを置く。雇用カードには雇用数とアクションが書かれている。
■従業員記載
いずれかのダイスと、それに対応する雇用カードを選ぶ。
例えば上の写真の場合、真ん中の灰色の6を選ぶと、3の雇用カードが置かれていて、1コイン手に入れられる。
自分のシートに3人まで従業員を増やすことができるが、ダイスの目(ここでは6)のエリアの従業員は追加で1人増やすことができる。従業員は連続した場所しか増やせない。(0、1、2のエリアや、5、6、7のエリアなど)
■メインアクション
アクションを行いたいエリアを選択して、そのエリアの効果を適用する。例えば茶畑なら、使った従業員の数だけお茶がもらえる。
手に入れた資源は、即座に個人シートの港区画にチェックする。(注文書が並んでいて、そこに書かれた資源を全部埋められたら、その注文書を達成できる)
■追加アクション
メインアクションの後、お金や信仰力によって追加アクションが打てる。
■得点
6ラウンド目は中間決済、12ラウンド目の後は最終得点計算を行う。
注文書の達成、舶来品、技術カードの得点を合計し、一番多い人が勝利する。
感想
とても面白い。
勝ち筋も多そう。初回プレイ、港区画を1つ除いてすべて埋め、舶来品も36点まで集めて137点取ったが、商館が1つしか建てられずに敗北した。
惜しいポイントが2つ。
1つは、港区画の視認性が悪い。
もう1つは、要素が多すぎてルールを落としやすい。
特にボーナス。従業員トラックの縦列ボーナス、横列ボーナス、お金のボーナス、信仰心のボーナス、ラウンドボーナス、そして港区画のリンクボーナスと、ボーナスの種類が山のようにある。
また、技術カードの効果忘れ、エリートの効果誤認、従業員使用上限、研究所の複数アクションなど、とにかくルールが多くて複雑。従業員記載も、ダイス目のエリアを選ぶとボーナスが得られるが、必ずしも選ぶ必要はない。
しかも前述の通り、基本的にはソロプレイなので、他の人のミスに気付けないし、自分のミスにも気付いてもらえない。
慣れない内は、そして慣れてからも、慎重に、且つ他の人のプレイも互いにチェックしながらするといいかもしれない。
ゲーム自体はとても面白いです。値段も手頃だし、たくさんの人に挑戦してほしい一作。