【レビュー】姫と騎士*二人の絆で大公家に!
概要
各プレイヤー、特徴の異なる姫と騎士のペアを使い、6ラウンドに渡ってカードをプレイして勝利点を稼ぐ。
カードには姫アクションと騎士アクションの両方が描かれており、プレイするエリア(姫エリア・騎士エリア)に応じて、対応するアクションをプレイする。
姫アクションでは【発展】と【執行】を選択でき、【発展】で資源を支払って個人ボードのアクションスペースを解放し、【執行】で解放したアクションスペースを実行する。
効果は様々だが、資源の変換や親愛度の上昇、勝利点の獲得などがある。
騎士アクションでは【工房】、【馬車】、【商館】の3つのアクションが行える。
【工房】は資源を獲得し、【馬車】は共通の遠征ボード上に自分のコマを置いて同盟を広げる。【商館】はお金を獲得したり、お金を資源や勝利点と交換できる。
基本的にはこれだけで、いかに効率よく、無駄なく資源を増やしたり、アクションスペースの解放や同盟の拡大を行えるかを競い合う。
担当貴族
ゲームには姫カード5枚と騎士カード5枚があり、それぞれペアが決まっている。好きなペアを選ぶ。
カードは両面仕様になっており、はじめは効果の書かれていない面を使用する。
個人ボードに親愛度トラックがある。
姫は親愛度が上がるたびに左端から右端にマーカーを進め、騎士は右端から左端に進む。
途中、2つのマーカーが交差するとカードを裏返し、絆チップを1枚獲得する。
また、両方のマーカーが端まで達したら、絆チップをさらに1枚獲得する。(最大2枚)
この絆チップを使うことで、裏返したキャラクターカードの能力を使うことができる。(絆アクション)
アクションカード
アクションカードは、裏に各家の紋章の描かれたレベル0のカードと、レベル1、レベル2、レベル3のカードがある。
初期ではレベル0のカードを3枚、手札として持っている。
手番ではカードをプレイし、最後にカード置き場から好きなカードを1枚獲得する。
カード置き場は以下のようになっており、ラウンドが進むとレベル2、レベル3のカードが取れるようになる。
各列の一番右のカードは勅令カードで、これは獲得するものではなく、そのラウンドにおける目標で、条件を達成するとボーナスが得られる。
カードはそれぞれ、上に姫アクション、下に騎士アクションが書かれている。
姫アクションには「社交」「交易」「謁見」、騎士アクションには「工房」「馬車」「商館」がある。
カードのプレイ
カードは個人ボードの姫エリアもしくは騎士エリアにプレイする。各ラウンド、姫エリアに1枚、騎士エリアに1枚プレイする。
姫エリアにカードをプレイしたら、今プレイしたカードと騎士エリアに置かれているカードの、それぞれ姫アクションを実行する。
騎士エリアにカードをプレイしたら、今プレイしたカードと姫エリアに置かれているカードの、それぞれ騎士アクションを実行する。
姫アクション
姫アクションは個人ボード上でアクションを行う。
プレイするカードのアイコン(社交・交易・謁見)に応じて、それぞれ【発展】と【執行】が行える。
【発展】では、資材を支払ってマーカーを取り除き、アクションスペースを解放する。(左から順に解放していく必要はない)
【執行】は対応する列の、解放されているアクションを行う。資源の変換や親愛度の上昇、勝利点の獲得などが行える。
なお、【発展】で取り除いたチップは、共通ボードの発展トラックに置く。
これによって、騎士アクションでポーンを進められるエリアが広がっていく。
騎士アクション
騎士アクションは、カードのアイコンのまま、【工房】、【馬車】、【商館】の3つのアクションがある。
いずれのアクションを行う場合も、上の写真のポーンを進める必要がある。そして、ポーンの位置までのアクションを行う。
【工房】は主に資源を獲得する。
【馬車】は遠征ボードにキューブを置いて、同盟を広げていく。
同盟は最後にキューブの数に応じて勝利点になる。
【商館】はお金を獲得したり、お金を資源や勝利点に変換できる。
最終得点計算
6ラウンド(12回カードをプレイ)でゲームは終了する。
ゲーム中に獲得した勝利点の他に、以下の計算を行う。
・個人ボードの「社交」、「交易」、「謁見」それぞれ、解放したスペース数に応じて0点~15点。
・「工房」、「馬車」、「商館」の貢献度(共通ボード上の自分のマーカーの数)に応じて、7点、3点、1点。
・大公の評価トラックの★の数×2点。(大公の評価は、「謁見」や最初に書いた勅令カードの達成などで上げることができる)
・遠征ボード上に置いたキューブの数に応じて0点~11点。(【馬車】アクションで置いていく)
・ベストカップル賞3点。(最初に書いた親愛度が最も進んでいるプレイヤー)
・3金で1点。この時、資源をお金に変換可能。
感想
意外とシンプルなのだが、上記の説明では、同盟の広げ方や絆アクション、勅令カードの説明など、細かいルールをかなり省略している。
ルールの量が多いので、ミスをせずにプレイできるようになるには時間がかかるかもしれない。
キャラクターのアクションは強力だが、絆チップが最大で2枚しか獲得できない上、2枚目がかなり難しいので、そこまでキャラクターによってプレイ感が変わるということはない。
概要に書いた通り、いかに効率よくカードを順番にプレイできるかというゲームなので、爽快感は少ないかもしれない。
緻密な計算を要する重ゲー。中重量級に慣れた人にはおすすめだが、キャラクターが好きという理由で安易に手を出すと失敗するかもしれない。