【レビュー】サンタマリア*ダイスを手繰って植民地拡大!

概要
舞台は16世紀初頭。入植者たちが海路を確立し、征服者を派遣し、修道士によって信仰を得て、入植地を拡大していくというテーマのゲーム。

ゲームは3ラウンド。
手番では、資源を使って発展タイルを買って個人ボードに配置し、自分の青ダイスもしくは共通の白ダイスを使って、ボード上のアクションを行う。
アクションによって資源を得たり、信仰トラックや征服者トラックを進めて、追加のダイスを得たり、学者や司教の効果を得たり、黄金を獲得したり出来る。
あるいはアクションで海運タイルを取り、これによりラウンド終了時に追加でアクションを打つことができ、また最終的に得点にもなる。
考えることは多いが、ルールはシンプルで、取っ付きやすいゲームである。
ルール
手番で出来るアクションは以下の3つ。
・入植地の発展
・コインを使って建物を1つ発動
・ダイスを使って1列/1段の発動
いずれもできなくなるか、したくなかったら「休息」してラウンドを終了する。
入植地の発展
ラウンドごとに、共通の場に2マスの発展タイルと3マスの発展タイルが5枚ずつ並べられる。

これを、2マスのタイルなら木材2個、3マスのタイルなら木材2個と穀物1個を支払って獲得し、個人ボードに配置する。

コインを使って建物を1つ発動
ボード上のまだ使われていない建物を選んで、その上にコインを置いて効果を発動する。
ラウンドごとに、最初の建物は1コイン、次は2コインと、1コインずつコストが増える。
「休息」後、コインはサプライに戻す。

ダイスを使って1列/1段の発動
最初、各プレイヤーは青ダイスを1つ持っており、ラウンドの最初に振る。(青ダイスは信仰トラックを進めることで、最大3つになる)
もしくは、共通の場にプレイ人数×3個のダイスがあるので、残っているダイスから1つ選ぶ。(1ラウンド一人3個まで)

いずれのダイスも、1コイン使うごとに出目を1つ増減できる。
選んだダイスを用いて、ボード上の建物を順番に起動する。青ダイスなら横の行を左から、白ダイスなら縦の列を上から。

左からもしくは上から順に、すべての建物の効果を発動したら、一番右もしくは一番下の建物の上にダイスを置く。
なお、コインやダイスが置かれている建物の効果は発動しない。
建物は、木材や穀物、宝石などを獲得するものや、資源同士や資源とお金、得点チップなどを変換するものの他に、「海運」「征服者」「信仰」がある。
海運
共通の場にある海運タイルを、資源を使って購入する。海運タイルはすぐに補充する。

購入した海運タイルを、個人ボードの同じアイコンの場所に配置する。

「休息」の際に、枚数分だけ効果を発動できる。(2コイン、征服者、信仰、得点)
征服者
共通ボード上の征服者トラックを進める。

黄金のスペースを通り過ぎると、黄金が獲得できる。
また、ラウンドごとに、順位に応じた点数を獲得できる。(3人プレイで2ラウンド目なら、1位8点、2位4点)
ラウンドごとに初期スペースに戻す。
信仰
共通ボードの進行トラックを進める。一度のアクションで、穀物を1つ支払うことで、1マス余分に進められる。

ダイスのマークを通り過ぎると、2つ目の青ダイス、3つ目の青ダイスを獲得できる。休息中じゃなければ即座に使用可能。
修道士マークを通り過ぎると、学者(写真左上のタイル)、司教(写真右上のタイル)、宣教所(テントマーク)に修道士トークンを置くことが出来る。
学者は永続効果。司教は目標達成によりゲーム終了時のボーナスになる。ただし、-2点コストがかかるので、失敗するとマイナスになる。
いずれのマスも、すでに他の修道士トークンが置かれていたら、そのプレイヤーに2コイン支払う必要がある。
ゲーム終了
これらを3ラウンド繰り返し、資源やコイン、個人ボードの埋まり具合、学者タイル、司教タイル、海運タイル、海運タイルのセット、それまでに獲得した得点を合計して、勝敗を競う。
休息のルールやフリーアクションなど、一部ルールは割愛したが、おおむね3通りしかないアクションを繰り返すだけのシンプルなゲームである。
感想
初めてプレイしたのが2017年12月のオープン会で、とても面白かった記憶だけ残っていた。
その後、2021年4月に購入。それを、2025年2月、ようやくプレイできた。
やはり面白かった。記憶より遥かにルールが簡単。ボードゲーム慣れしたのもあると思うが。
ただ、ルールは簡単だけど、かなり考えるのでプレイ時間は長めかも。3人でプレイして、1回目はルール説明込みで2時間、2回目も1時間半かかった。
2021年に購入した時、駿河屋で4,500円だったが、今は9,400円になっている。
市場にはあまりなくても、当時はたくさん出回っていたので、ボードゲームカフェには置いてあることが多そう。是非プレイしてみて欲しい。