【レビュー】ラプトル(RAPTOR)*恐竜と人間の戦い!
概要
恐竜(ラプトル)チームと研究者チームに分かれて戦う、非対称の二人用ゲーム。
お互い、1~9のカードを同時に出し、より小さい方が先にカードをプレイし、大きい方は数値の差分のアクションポイントを利用して、コマを動かすなどのアクションをする。
ラプトルは研究者の殲滅か子ラプトルをボードの外に逃がすことを目的とし、研究者は母ラプトルの無料化か子ラプトルの捕獲を目論む。
ルール
ボードは両面仕様でどちらかを選び、円のないところを岩を置き、恐竜と研究者を配置する。
プレイヤーは1~9の数字の書かれたアクションカードを持ち、それぞれの山にして3枚を手札にする。
1枚を選んで同時にプレイし、同じ数字だったらそのカードは破棄する。
数字が違ったら、まず数字の小さい方のプレイヤーがそのカードの効果を適用する。
次に、大きい方のプレイヤーが、両者の数字の差分だけアクションポイントを獲得し、それを使ってアクションを行う。
カードの効果は?
ラプトル側は、研究者を恐怖状態にしたり、母ラプトルにつけられた眠りトークンを除去したり、子ラプトルを母ラプトルのそばに移動させるなどの効果がある。
研究者側は、新たに研究者コマをボード上に置いたり、炎トークンを置いたり(移動を妨げるのに使用する)、子ラプトルを眠らせるなどの効果がある。
アクションポイントでできることは?
ラプトル側は、子ラプトルを1スペース移動させる、母ラプトルを直線上に移動する、研究者を殺す、子ラプトルを起こす、消火することができる。
研究者側は、研究者を移動する、恐怖状態の研究者を立たせる、子ラプトルを眠らせる、眠っている子ラプトルを捕獲する、母ラプトルを射撃する(眠りトークンを設置する)。
それぞれの研究者コマは、1ターンに射撃と捕獲は一度しか行えない。つまり、2アクションポイントあっても、1ターンの間に一人で子ラプトルを眠らせて捕獲することはできない。
ゲームの勝利条件
ラプトル側は、すべての研究者を殺すか、3体の子ラプトルをボードの外に逃がす。
研究者側は、母ラプトルを無力化するか、3体の子ラプトルを眠らせて捕獲する。
感想
テーマやコンポーネントが良い。
二人用で非対称のゲームというのはなかなか少ないので、そういう意味でも貴重な作品。
ただ、非対称のゲームはバランスが難しく、このゲームも例に漏れず、若干研究者で勝つのは難しく感じた。
カードの効果よりも、アクションポイントで動く方が強く、結局大きい数字が正義という感じがした。
もちろん、それも含めて、相手が使ったカードと自分の持っているカードで駆け引きがある。
独特のプレイ感があるので、二人で遊ぶ機会がある人はラインナップに加えたい一作。