【レビュー】パッチワーク*ボードにタイルを敷き詰めよう!
概要
2人用の対戦ゲーム。個人ボードにタイルを並べて、ボタンを集める。
両プレイヤー、9×9マスのボードを持ち、グルッと円形に並べられたタイルを取って、ボードに配置する。
タイルを取るごとに、そこに描かれた砂時計の数だけ時間ボード上のコマが進んでいく。
両者とも時間ボードの最後に達するとゲーム終了。集めたボタンの数から、埋められなかったマスの分だけ減点して勝敗を競う。
ゲームの準備
以下が準備の完了した写真。
両者、9×9マスのキルトボードを取り、時間ボードを中央に配置する。
時間ボード上の最初のマスに、スタートプレイヤーが上になるようにコマを置く。
パッチタイルをグルッと並べ、一番小さいタイルの隣にポーンを置く。
一人ボタンを5つ持ってゲームスタート。
時間ボード
ボード中央においた時間ボード上を、両プレイヤーのコマが進んでいき、両方のコマが最後まで到達したらゲームが終了する。
手番は常に、コマが後ろにあるプレイヤーが行う。同じマスにある場合は、上のプレイヤーが行う。
パッチタイル(後述)には砂時計のイラストが描かれており、取ったタイルに描かれた砂時計の数字の分だけコマが進む。
途中、ボタンのイラストを通り過ぎるとボタンの決算が行われ、キルトボード上のボタンの数だけ、ストックからボタンを受け取る。
途中、5ヶ所に1マスのスペシャルパッチが置かれている。これは先に通り過ぎたプレイヤーが受け取り、すぐにキルトボードに配置する。
パッチタイル
パッチタイルはグルッと円になるように並べた後、一番小さいタイルの隣にポーンを置く。プレイヤーは自分の手番で、ポーンから3つ先のタイルまで選択できる。
パッチタイルには、以下の3つの要素がある。
ボタンのイラスト:ボタンの決算の際に、この個数分だけボタンがもらえる。
ボタンの数字:タイルを取るのに必要なボタンの数。
砂時計の数字:タイルを取った時に時間ボードを進める数。
ルール
手番では、ポーンの3つ先までのタイルの内のいずれか1つを選び、書かれたボタン数をストックに戻してタイルを取る。取ったタイルはすぐにキルトボードに配置する。
もし十分なボタンが無い場合、もしくは取りなくなければ、自分のコマを相手のコマの前まで進めることができる。その数分だけボタンを受け取る。
先に自分のボードが7×7マス、隙間なく埋められたら、特別タイルを受け取る。これはボード上に配置するものではなく、得点計算で7点になる。
両方のコマが時間ボードの終わりまで到達したらゲーム終了。
持っているボタン数と、特別タイルの7点を加え、埋められなかったマスの数×2点を減点する。
得点の多い人が勝利する。同点の場合は、先に時間ボードで終わりまで到達した方が勝利する。
プレイ
最初の手番、黄色プレイヤーは持っている5ボタンすべて使って十字のタイルを取って配置した。
砂時計が4なので、時間ボードを4つ進める。1つ出来た隙間は、時間ボード上のスペシャルパッチを狙う。
緑のプレイヤーは、ボタンを消費しない十字架の形のタイルを取った。
砂時計を3つ進めて、まだ黄色より後ろなので連続手番になる。
手番で赤色のタイルを取って、砂時計の数だけコマを進める。
ボタンを通り過ぎたので決算が発生するが、ボード上にボタンのマークが1つしかないので、1ボタンしか受け取れない。
ゲームを進めると、最初のスペシャルパッチは緑プレイヤーが獲得した。
一番最初に出来た隙間を埋めるように置く。
終盤、緑プレイヤーが7×7マスを達成する。
連続手番だが、ポーンの先にある3つのタイルがいずれも配置できない。本当はその先にある5マスの直線タイルが欲しかったが、パスをせざるを得ない。
そして、黄色プレイヤーはすでにゲームを終えているため、ここでゲーム終了となる。
最終得点は、黄色プレイヤーは20ボタンを所有するも、18マスも埋められなかっため、20-18×2=-16点。
緑プレイヤーは31ボタンに特別タイルの7ボタンを加えるも、13マスも埋められなかったため、31+7-13×2=12点。
最後に5マスの直線タイルが取れていたら、減点を10点軽減できたので、22点になっていた。勝ちはしたが、ひどい戦いだった。
感想
とても好きなゲームで、今でも2人でゲームをする時にはよく広げる。
可愛い見た目とライトなプレイ感に反して、実は運要素もなければ、情報はすべて公開されているガチガチのアブストラクトゲーム。
定石というほどでもないが、ボタンのイラストのタイルを集めるのは大事と思われる。
ただ、上の「プレイ」の黄色のように、ボタンがついていても小さいタイルばかり集めると、大量にマスを残すことになる。
ボタンを取るか、面積を取るか、砂時計の小さいタイルを取るか。悩ましくも面白い名ゲーム。初心者にもオススメです!
涼夏と千紗都と『パッチワーク』
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