【レビュー】マイベストシェフ*最高のレストランを経営しよう!
概要
レストランの経営がテーマのカードゲーム。
4種類の資源トークンを使って5種類のスタッフカードを集め、誰かが初期カードを含めて11枚のスタッフカードを集めたら、全員が同じ手番数になるようにプレイしてゲーム終了。
スタッフカードに書かれた点数と、それまでに集めた勝利点、またいくつかの失点を加えて、最も点数の多い人が勝利する。
スタッフカードには、アクションに連鎖する効果があり、コンボを繋いで1アクションで効率よく資源やスタッフを集めるのがポイント。
ルール
資源は肉のマークの赤の「食材」、本のマークの緑の「スキル」、包丁のマークの青の「調理器具」、お金のマークの黄色の「資金」の4種類。
ゲーム開始時、資源の上限は5つだが、カードの効果によって増やすことができる。
ゲーム中、上限を超えて資源を獲得した場合、持っている資源トークンの中から捨てる。
スタッフカードは「調理」「管理」「接客」「採用」「発注」の5つの部門があり、それぞれレベル1~3まである。
場には、レベル1が5枚、レベル2が4枚、レベル3が2枚オープンになっている。
ゲーム終了時、5つすべての部門のスタッフを雇っていないと、足りない部門ごとに5点減点される。
手番では、以下の5つのアクションの内の1つを行う。ただし、取得したスタッフカードにより、あるアクションを打つことで、他のアクションが打てるなど、効果がコンボする。
リストアップ:場のカードを1枚手札に加える。
調達:資源トークンを得る。
変換:資源トークンを交換する。
清掃:廃棄トークンを捨てる。
採用:スタッフカードを配置する。
※廃棄トークンは、カードの効果により入手できる(してしまう)もので、最終的に持っている個数の2乗分のマイナスになる。もしゲーム中に5つになったら、スタッフを1人解雇しなくてはならない。
アクションを繰り返しプレイし、いずれかのプレイヤーが11人のスタッフを雇ったらそのラウンドでゲーム終了。
全員が同じ手番数になるようにプレイして、最も点数の高いプレイヤーが勝利する。
感想
よくまとまっている。面白い。
システムはよくあるタイプで、このゲームに特化したプレイ感はないが、このシステムに初めて触れる人にもオススメしやすい内容。
テーマもよく、イラストもよい。(特に箱のイラストが美麗)
ただ1点、アイコンがわかりにくい。もしくは、このゲームの独自の意味で使われていて、直感的ではない。
実際にプレイした時、以下のアイコンの解釈でかなり悩んだ。
普通に読むと左のカードは、「青の資源を取ったら、変換を2回行うか、廃棄トークンを1つ拾う」となる。
また、右のカードは、「採用を行ったら、任意の資源を1つ取り、廃棄トークンを1つ取る」となる。
しかし、左のカードで、廃棄トークンを取るメリットが見当たらない。
また左のカードと右のカードで、廃棄トークンを取るイラストが異なるが、何か違いはあるのだろうか。
この点、特に説明書に記載がないため、一般的な解釈でいいと考えたのだが、どうやら「/」が「または」ではないのではないかという結論に至った。
公式サイトにエラッタに、カードではなく、説明書のエラッタとして、
対象の資源トークンを獲得したとき、それを好きな資源2つに変換し、廃棄トークンを1つ獲得します。
https://smartape.co.jp/errata_mybestchef/
とある。
この点、ボードゲームやカードゲームをたくさんやってきた人は注意が必要。
また、右のカードも、恐らく「手のマーク(資源+廃棄トークン)」という、見えない括弧があるのではないかという結論に至った。
これは正解はわからないままだが、ひとまずその解釈でプレイしても問題はなさそう。
ゲームが良いだけに、アイコンがわかりにくいのは残念だった。