【レビュー】ブレッドロンド*パンを焼いて相手を倒せ!
概要
2人用のカードゲーム。物理攻撃や魔法攻撃によって、相手のライフを0にした方が勝利する。
『まじかる☆ベーカリー』と『Blade Rondo』という、2つのゲームのコラボレーションによって生まれたゲーム。
『Blade Rondo』のシステムが使われているが、自分もやったことがないので、1からじっくりと見ていきたい。
ゲームの準備
下の写真はゲームの準備が終わったもの。自分が先手で、向かい側が後手。
パラメータボードは、向かい合わせにして置いて、攻撃(赤)、ボルテージ(緑)、防御(青)それぞれ、対応する色の10面体ダイスを、0を上にして置く。また、ライフ10の上に赤いストーンを置く。
呼吸法カードは、加熱法と加護法を表向きにして置く。後手プレイヤーは鼓動法も並べて置く。
パンカードは裏向きで山にした後、1枚ずつ取って、オーブン(パンカードの裏面)の0の位置に赤いストーンを置く。後手プレイヤーは1の位置に置く。
24枚ある剣カードを10枚ずつ配り、5枚を手札にする。使わなかった5枚(計10枚)はゲームから除外する。余った4枚はゲーム中に使う可能性があるので、裏向きにして置いておく。
パンカード
裏面はオーブンで、0から9までのマスと、最後に「Baked!」のマスがある。赤いストーンが「Baked!」に達するとパンが焼けて、表を向けて使用する。
表にした時、カードに書かれた数のまごころチップが手元にあると、大成功になり横向きにする。効果が強化される。
パンカードは食べてライフの回復にも使える。回復量はパンによって異なり、カードに記載されている。
剣カード
戦いに使うカード。左上にコストが書かれており、ボルテージのパラメータがこれ以上あれば、カードをプレイすることができる。
カードには「呼吸法」「物理」「魔法」「補助」「布石」の5種類がある。
呼吸法:パラメータを上昇させる。自分の前に置かれる。
物理:物理攻撃のカード。自分の攻撃力-相手の防御力のダメージを与える。
魔法:魔法攻撃のカード。相手の防御力を無視してダメージを与える。
補助:ライフの回復やパラメータの上昇。
布石:裏向きでプレイして、相手のプレイに応じて効果が発動する。
また、カードには「LIMITED」と書かれたものもある。「LIMITED」と書かれたカードは、プレイしたら、ターン終了時に捨て札になる。
ルール
どちらかのライフが0になるまでターンを繰り返す。
自分のターンではまず、ボルテージを1増やす。すでに9の場合はそれ以上増やさず、ライフを1失う。
オーブンの火力を1上げ、まごころチップを1枚受け取る。
6面体ダイスを1つ振り、出目の数だけオーブンの火力を上げるか、まごころチップを1枚受け取る。
もしオーブンが「Baked!」に達したら、パンが焼き上がる。大成功判定の後、すべてのまごころチップを置き場に戻して、新しいパンカードを受け取って、オーブンの0の上に赤いストーンを置く。
その後、ボルテージを超えない範囲で、剣カードや呼吸法カード、パンカードを使用する。
最後に、「LIMITED」と書かれたカードは捨て札にし、それ以外の剣カードは手札に戻し、呼吸法カードとパンカードは自分の前に戻す。
プレイ
1ターン目、ボルテージと火力を上げ、まごころチップを1枚もらい、ダイスは4だったので火力を4上げた。
その後、ボルテージが1しかないので、加熱法のカードを使って攻撃力を0から1に上げた。
相手も同様に火力と攻撃力を上げた後、2ターン目。
パンが焼き上がり、カレーパンが出来たが、残念ながらまごころチップは足りなかった。このカードは「LIMITED」で、このターンの間、攻撃力を1上げる効果を持つ。
ボルテージが2になったので、まず加熱法で攻撃力を2にした後、マリーをプレイして魔法攻撃で相手に1ダメージ与えた。
マリーは「LIMITED」ではないので、手札に戻って来る。ただ、相手に5枚の内の1枚はマリーだと知られてしまった。
その後、ゲームを続けた5ターン目。相手の残りライフは5。
パンが焼き上がり、魔法攻撃2の「LIMITED」マフィンだった。ボルテージが5あるので、相手の防御力を無視するフランの物理攻撃と、マフィンの魔法攻撃で相手のライフを0にして勝利した。
感想
すべてにおいて良い。
まず絵とテーマが好み。『まじかる☆ベーカリー』が好きな人には、知っているキャラやパンが出てくるだけで嬉しいし、マフィンで攻撃するみたいな意味のわからなさも楽しめるだろう。
逆にもし『まじかる☆ベーカリー』を知らなければ、ファーストプレイは『Blade Rondo』の方がいいのかもしれない。
選んだカード5枚だけで戦うという、コンパクトさも良い。上の例では5ターンで終わったが、9ターン以上かかることもある。それでも15分から20分もあれば終わる。
バランスも良い。何度かプレイしたが、このカードが取れた方の勝ち、というようなカードは無い。コスト6の「LIMITED」アンが、相手のライフに等しい魔法攻撃を放つが、レスポンスで回避することは可能である。このカードの存在を知っていれば、対策は立てられる。
ガチガチのカードゲームかと言えばそうでもなく、ダイスやパンカードの運の要素もなかなかに強い。それがまたドラマ性を生み出す。
手軽な2人用ゲームとして、とてもオススメの作品です!
涼夏と千紗都と『ブレッドロンド』
プレイログがあります!