【レビュー】悪役令嬢がいっぱい!?*破滅の運命を回避しよう!
概要
悪役令嬢というジャンルをテーマにしたボードゲーム。
悪役令嬢とはメインヒロインの邪魔をする嫌なキャラで、大抵の場合、最後には破滅の道を歩みます。
悪役令嬢系とはこの悪役令嬢が主人公になり、破滅の道を回避する物語で、本ゲームもそういうものになっています。
ルール
まず、プレイヤーは6枚の悪役令嬢カードから1枚を選び、そのキャラクターをプレイします。カードは裏表あり、一度だけチート能力が使えます。(なかなか使えません)
次に、断罪イベントカード1枚と、通常イベントカード4枚を裏向きに場に並べます。ゲームは1枚ずつ表にして、5ラウンド(5日間)行います。悪役令嬢は最後に断罪されますので、破滅フラグをなくして回避しましょう。
通常イベントカードには、愛され主人公に降りかかったハプニングが書かれています。それぞれにハプニングを回避するために必要なカードが書かれていて、そのカードを出すことができると、後述の破滅カードを1枚手札に、他のカードを出すと山札から2枚カードを引きます。
なお、ここでいうハプニングの回避とは、愛され主人公がそのハプニングを回避するのではなく、それを起こした悪役令嬢がバレるのを回避するという意味です。そういうジャンルです。
各プレイヤーは初めに、破滅フラグカードを3枚裏向きで自分の前に並べ、3枚を手札として持ちます。最初に一度だけ、転生チートでカードを引き直せます。
各ラウンド、手札を1枚プレイして、ハプニングを回避し、破滅フラグカードを減らしていきます。カードの効果によっては、他の人の邪魔をできるので、上手く他の悪役令嬢を陥れましょう。
5ラウンド終わると、断罪カードに書かれた勝利条件によって、淑女ポイントの得点計算がされます。(断罪カードは3日目に表にするルールと、5日目に表にするルールがありますが、後者は運ゲーになるので、前者をオススメします)
最も淑女ポイントが高い人が勝利します。5点以下の悪役令嬢は処刑や国外追放が待っていますので、頑張って6点以上集めましょう。
感想
面白いです。バカゲーかと思ったら、ゲームもかなりしっかりしています。
好き嫌いは別にして、テーマと内容もとても合っていて、ストーリーに浸ることができます。
苦手な人には無理には勧めませんが、絵柄で敬遠するのはもったいないと感じるゲームです。
2点、残念なのは、破滅フラグ3枚は少ないかなと思いました。割と簡単になくせます。もちろん、最後に押し付けるようなカードもありますが、逆に言えば、普通にプレイしていたら大抵大丈夫です。
もう一つ、チート能力がなかなか使えないのと、効果が地味なこと。場に特定のキーワードのカードが出ている時にしか使えませんが、他のプレイヤーは基本的には使わせないように動くので、自分で引くしかありません。
また、使っても破滅フラグを1枚なくす程度の効果なので、良く言えばまとまりはいいですが、もっと大味なゲームにしてもよかったのではないかなと思いました。