【レビュー】俺の街*3種類の建物を駆使して10点を目指そう!
概要
3種類75枚の建物カードと、勝利点になる公共事業カード、そしてカードをプレイするための金貨カードで遊ぶカードゲーム。
建物カードをプレイして金貨を稼ぎ、それを使って公共事業カードをプレイして勝利点を得て、10点を目指す。
3種類ある建物の内、決算を行ってお金にするまで、1種類しか出せないのが特徴的。
ルール
まず金貨カードは1、3、5、10の4種類あるが、1と3、5と10は両面になっているので、プレイ中、向きに注意する。
建物カードは赤色の「住宅」、青色の「商業」、黄色の「工業」の3種類。他に、紫色の「公共事業」がある。
手札は常に3枚。場には各カードの山の他に、共用スペースとして、最初は「住宅」が5枚表になっている。
手番では、「建築」「決算」「交換」「リセット」のいずれかを行う。
勝利点は「公共事業」でのみ得ることができ、10点に達したらそのプレイヤーが勝利する。
建築
自分の前(建築スペース)、もしくは両隣の建築スペースに、建物カードをプレイする。
自分の建築スペースにまだカードがなければ、任意の建物をプレイできるが、すでにある場合、同じ種類の建物しか建築できない。
両隣の建築スペースについては、すでに建物がある場合にのみ、同じ種類の建物を建築できる。
建築する際、同じ名前のカードは、1枚分のコストで一度に出すことができる。
プレイしたあと、手札が3枚になるようにカードを引く。(「公共事業」は手札に1枚までしか持てない)
決算
プレイした建物カードの内容を解決し(通常、金貨がもらえる)、建築スペースの建物をすべて捨て山に移動する。
「技術」については、逆さまにして所有する。
交換
手札の内、任意の枚数を共用スペースのカードと交換する。(「公共事業」は除く)
リセット
手札と共用スペースのカードをすべて捨て、「住宅」から手札を3枚引き、同じように共用スペースを作成する。
「住宅」がなければ、好きな種類の建物のカードで行える。
感想
コンセプトはわかったが、2点気になった。
まず、プレイ時間がそれなりに長い割に、加速も拡大もしない。比較的、最初から最後まで同じことをやり続ける。
そして、「公共事業」の引き運が強い。コスト12で、建築スペースに「商業」があることで建築できる「大学」を、12金も「商業」もない状態で引くと、どうにもならない。
そこでリセットが推奨されるとしたら、それこそ欲しいカードを引くだけのゲームになってしまう。
頑張って金貨を集めて、ようやく10金を超えたら、他の人がプレイした「役場」で金貨が半分になってしまい、嫌になってしまった。「大学」の絶望。
コンセプトは面白いので、もう少しカードのバリエーションや、プレイの幅(選択肢)があればと思った。