【レビュー】世界の七不思議デュエル/先手有利の検証
世界の七不思議デュエルとは
3世代(3ラウンド)に渡ってディスプレイからカードを取っていき、都市を建造する2人用のゲーム。
別の記事で詳しくレビューしていますので、そちらをご覧ください。
先手有利なのでは?
2人用の定番ゲームとして頻繁にプレイしていたのだが、ある時ふと、ほとんど先手が勝っていることに気が付いた。
実際にスコアシートに先手を記載してみると、力量に関係なく(あるいは同じ力量なら)、ほぼ間違いなく先手が勝利するという結果になった。
そこでこの記事では、『世界の七不思議デュエル』の先手有利を検証する。
先手有利の検証
第1世代のディスプレは次の通りである。
どこでもいいが、先手が1枚カードを取ると、ディスプレイはこうなる。
次に後手が、もし右下を取ると、当然その上が表向きになる。
では、右下以外を取ると、次はこの状態で先手番になる。
先手が左から2番目のカードを取ると、次はこの状態で後手番になる。
見ての通り、どれを取ってもまた先手の方でカードが表向きになる。
例えば左下のカードを取ってゲームを進める。
この状態で先手が左側を取ると、次はこういう状態になる。
後手がどちらのカードを取っても、また2枚のカードが先手番で表になる。下は後手が左のカードを取った状態。
この後、先手、後手、先手が左側のカードを取っていくと、こういう状態になる。
見ての通り、また後手がどちらのカードを取っても、先手の方で表向きになる。
こんなふうに、第1世代のディスプレイは、かなり極端に先手が有利になっている。
もちろん、欲しいカードによっては、先手が取って後手で表になることもあるが、まず基本的にはこういう並びになっていることを頭に入れて欲しい。
これの意味するところ
これがどういうことかというと、ガラスとパピルスは最初に一番手前の列に2枚とも表になっているでもしない限り、後手が取得するのが難しいということである。
ガラスとパピルスは第1世代には1枚ずつしかなく、しかも第1世代全23枚の内3枚は使わないので、出て来ない可能性もある。2枚とも一番手前の列に現れる可能性は極めて低いだろう。
狙ってプレイすれば、検証してきたように、カードは軒並み先手番で表になるので、先手は高確率でガラスとパピルスを両方とも取ることができる。
こうなるともう、後手は何をするにも(特に七不思議の建造において)お金がかかるようになり、ジリ貧になっていく。
後手が七不思議を1枚も建造できない内に、先手が4枚とも建造してしまうような展開が頻繁にある。
連続手番を行える七不思議などもあるが、こういう状態なので当然、それを第1世代の内に後手が建造するのは極めて難しい。無理に達成できたとしても、不利を覆せるほどのものではない。
よほどディスプレイの並びに恵まれるか、先手がプレイミスでもしない限り、後手が勝つのは難しいと考えられる。