【レビュー】ツクルテン*8枚のカードで10を目指す!?
概要
2~4人用のカードゲームで、カードは赤と青の2色、1~7の数字が4枚ずつの計56枚。
一人7枚配り、基本的には1枚引いて1枚捨てるのを繰り返し、8枚のカードの数字の合計が10になるのを目指します。
もちろん、普通にやるとできるはずがありませんが、特殊コンボを組み合わせることでそれが可能になります。
とても好きなゲームなので、じっくりとレビューしていきます。
ルール
カードをシャッフルし、1人7枚ずつ配ります。以降、親から時計回りに手番を行います。
手番では、山札からカードを1枚引くか、他プレイヤーのカードをゲットするかのいずれかを行います。
山札からカードを1枚引く:山札の1番上からカードを引き、手札に加えます。
他プレイヤーのカードをゲットする:他プレイヤーの最新の捨て札を得ることで、手札の中に後述の特殊コンボができる場合、ゲットを宣言してそのカードを取り、特殊コンボを自分の前に公開します。
その後、カードを1枚捨てます。
もし、山札から引いたカード、もしくは他プレイヤーの最新のカードにより、手札の合計を10にすることができる場合、「あがり」を宣言できます。前者を「セルフあがり」と言い、後者を「ヒットあがり」と呼ぎます。
麻雀に似ていますが、ゲットもヒットも、麻雀のように他プレイヤーが出した瞬間ではなく、自分の手番で行います。(ヴァリアントルールあり)
あがることができたら、親は3点、子は1点の基本点を得た後、役によってボーナス点が得られます。例えばすべて4以下で構成されていたら2点(アンダーフォー)とか、すべて同じ色なら3点(シングルカラー)などがあります。
親マーカーを次のプレイヤーに回し、全員が2回親を行ったらゲーム終了。得点が一番多い人が勝利します。これも、麻雀のような連荘という概念はないので注意しましょう。
特殊コンボ
8枚のカードの合計を10にするのは、普通に計算すると不可能です。
ツクルテンには特殊コンボと呼ばれる、独特の組み合わせがあり、それを使って合計を10にします。
連続する赤色3枚:一番大きい数字として扱います。
連続する青色3枚:一番小さい数字として扱います。
同色同数字の3枚:0として扱います。
例えば以下の場合、赤の567は7に、青の567は5に、赤の222は0になります。
特殊コンボは、手札にある場合は、必ずしも特殊コンボとして扱う必要はありません。
ただし、ゲットした場合は必ず特殊コンボとして扱います。
麻雀っぽい?
本ゲームのレビューや感想で、よく「麻雀っぽい」という文字を見ますが、個人的には麻雀と切り離して考えた方が理解が早いと思います。
自分もこのゲームを初めてプレイした際、インストした人が「麻雀のような」と言ったために、「3枚、3枚、2枚の組み合わせを作るゲーム」と誤認して、しばらく混乱しました。
例えば以下のような手札でもあがることができます。1+4+5=10。
麻雀に似た部分もあるので、麻雀を知っている人には、説明に使うのは便利だと思います。その際は、最初に上のような例を示して、「3枚、3枚、2枚である必要はない」と説明した方が、理解が早いと思います。
プレイ
3人プレイで、自分が親です。準備が終わった写真です。
最初は引くしかありませんから、山から1枚引きます。青の5が来たので、6を捨てました。
次の手番、前のプレイヤーが赤の4を出しています。
脊髄反射でゲットしました。しかしこれで、赤の345は5になります。青の456は4なので、足して9。残り2枚で1にすることは不可能なので、再び6を捨てます。
その後、どうにか1が来れば勝てるところまで持っていきましたが、右のプレイヤーがなかなか強い手であがって終わりました。
赤の666は0になり、123は3に、3+3+4=10です。
子1点+シングルスリー1点+シングルカラー3点=5点です。
感想
シンプルなのによく考えられていて、とても面白いゲームです。
ルールは最初、混乱しますが、少しやればすぐに慣れます。
上のプレイの例では、最初に青の5を引いて、反射的に青の456を残してしまいましたが、0にするべく666を目指すべきでした。5以上のカードは、3枚組にして0にしないと苦しいです。
定石というほどでもないですが、やればやるほど見えてくるものがあります。
1点残念なのは、点数計算が必須なのに、点数を記録できるものが同梱されていないこと。
得点チップは難しくても、カードと同じサイズの得点ボードと、キューブ4つなら入れられたのではないかと感じます。
もし見かけたらマストバイの一作です!