【レビュー】タージ・マハル*インド全土に影響力を広げよう!

タージマハル

概要

12ラウンドに渡り、インドの12の州を訪れ、宮殿を建てて自身の影響力を高める。

手番では、商人や将軍、皇女など6種類のキャラクターの書かれた影響力カードをプレイするか、引き揚げる。

引き揚げるタイミングにおいて、プレイしたカードのキャラクターの数が単独首位だったら、そのキャラクターの効果を使うことができる。

影響力は主に、宮殿を置くことで、その州から接続する州の数だけ得点できる。

ルール

まずマップ全景。

12の州が道で繋がれており、丸いアイコンのある場所に宮殿を建てていく。

アイコンの上にアイテムタイルが置いてある場合、そのタイルをもらうことができる。

写真は3ラウンド目で、右の方の黒色の州にあるタイルが台座に乗っている。

もしこのラウンド中に宮殿を建てることができると、まず1点を獲得した後、その州から宮殿が繋がっている州の数だけ追加で得点できる。

12ラウンドの間に「現在の州」が変わっていくので、毎ラウンド得点を狙うのではなく、攻めるタイミングと蓄えるタイミングを考えるのが重要になる。

手番

手番では、手札から順にカードを1枚(もしくは色の付いたカード+白いカードを1枚以上)プレイする。

もしくは、引き揚げる。

カードは最初に置いた色のカードしか追加できない。また、白いカードだけを単独で置くこともできない。

引き揚げたタイミングで、カードに描かれた人物(象は商人)が単独で最多だと、その人物に対応する効果が得られる。

もし将軍、修道僧、皇女、高官が最多だったら対応するトークンを獲得し、その数だけ宮殿コマを置くことができる。

商人(象)が最多だったら、その州に置かれたタイルを取ることができ、その中に描かれたアイテムや、それまでに獲得しているアイテムタイルの数に応じて得点できる。

最後に、カードを捨て札にして、ディスプレイからカードを取って終了する。

すなわち、ある人物が2対2だったとして、先に相手プレイヤーが引き揚げると、次のプレイヤーが最多になる。

感想

少しシステムに古めかしさを感じると思ったら、2000年の作品とのこと。それが18年経って、リニューアルされた日本語版が出たらしい。

デザイナーは『バトルライン』や『ケルト』、『エルドラド』などで有名なクニツィア氏。言われてみると、カードのプレイにおいてもどかしいクニツィア・ジレンマを感じる。

なぜ古めかしさを感じるかというと、12ラウンドという長丁場の割に、やることが最初から最後までほとんど変わらず、拡大もしない。

入る得点は道の接続により大きくなっていくが、あまり逆転要素もないので、勝っている人がどんどん突き放す展開になりがち。(基本的にはすでに宮殿のあるマスには宮殿を置けないので、出遅れるともう宮殿を繋げていくのが難しくなる)

もっとも、ドイツゲームさが随所にあり、18年経ってなおリニューアルされるにふさわしい面白さではある。

ローカルルールに抵抗がなければ、ラウンド数を縮めてプレイするのもいいかもしれない。

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