【レビュー】ミミックアーツ*本物の絵画を並べよう!
概要
有名な絵画のカードを場から獲得し、自分のギャラリーに並べていく。
ギャラリーは1階と2階があって、ゲーム終了時には同じ枚数ではない場合、多い方は切り捨てられる。
さらに、もし自分のギャラリー内に同じ絵画がある場合、それらも贋作扱いされて捨てられるばかりか、違う階の同じ場所にある絵画も捨てられてしまう。
そうして全員1種類だけのギャラリーになった後、さらに全員のギャラリーで重複がある場合、ルールに従って贋作判定がなされ、最終的に残った本物の絵画で点数を競う。
贋作判定は少しだけ難しいが、ゲーム中にやることは、場からカードを選んで、取ったカードをギャラリーに置くだけという、とてもシンプルなゲーム。
ルール
絵画カードは以下の26種類、計72枚。カードの上部に★が書いてあり、同じ絵画カードが★の枚数だけ存在する。
プレイ人数によって使う枚数が決められているので、それに従ってカードを減らす。あくまで推奨構成なので、プレイヤーが好きなように決めることもできる。
ただし、毎ターン、プレイヤー人数+1枚のカードを使うので、例えば3人なら4の倍数になるようにした方がよいだろう。
手番
カードをシャッフルして山にしたら、まずスタートプレイヤーが、プレイヤー人数+1枚のカードを引き、2枚を裏向きに、残りを表向きにして置く。(写真は3人プレイの場合)
スタートプレイヤーの次の人から表向きのカードか、裏向きの2枚のカードを取り、それをギャラリーに展示するか、破棄するかを選択する。破棄する場合は箱に戻す。
展示する場合、自分のギャラリーの1階もしくは2階の、一番左端か一番右端に置くことができる。
例えば以下のような場合、
獲得した『ひまわり』を、1階の一番左に配置した。
これを、スタートプレイヤーを交代しながら、山札がなくなるまで続け、最後に得点計算を行う。
得点計算
展示数調整
まず、1階と2階の展示数を同じにする。はみ出している絵画を箱に戻す。
贋作ペナルティー
次に、もし自分のギャラリーに同じ絵画があったら、それは贋作と見なして廃棄される。
同時に、別の階の同じ場所にある絵画も破棄される。
下の写真だと、『印象・日の出』が贋作で、『タヒチの女たち』と『キュクロープス』が巻き込まれて破棄される。
空いた場所は詰めて、自分のギャラリーが完成する。
※見ての通り、最初『バベルの塔』は2枚あったが、展示数調整で破棄されたため、最終的なギャラリーには残っている。この順番で処理されることは、大いに活用したい。
真贋判定
最後に他のプレイヤーのギャラリーと比較して、贋作があれば裏向きにする。
もし同じ絵画がある場合、より右にある絵画が本物。(『バベルの塔』や『タヒチの女たち』)
同じ位置にある場合、1階にある絵画が本物。(『草上の昼食』)
階も同じ場合、どちらも贋作として裏向きにする。(『印象・日の出』)
結果、下のように、すべての絵画が1枚だけになる。
勝敗判定
得点は、2階にある絵画の★の数×2+1階のある絵画の★の数。
同点の場合は裏向きの絵画が少ないプレイヤーが勝利する。
感想
最も好きな同人ゲームの一つ。
自分のギャラリーを作っていくのがシンプルに面白いし、要らないカードを取らなくてはいけないジレンマや、点数は高いけど贋作になる可能性の高い絵画を取るか、あるいは点数は低いが本物の可能性の高い絵画を取るかといった駆け引き、相手のギャラリーを見ながらどこに配置するかを考える戦略性。
プレイ自体はシンプルなのに、ボードゲームの面白さが凝縮されている。
どこかで見かけたら是非プレイしてみて欲しいゲーム。
ルールブックを見ると一見ルールが多そうだが、裏面の半分以上は拡張ルールの説明、表面も半分が概要と内容物の説明なので、このレビューで概要を掴んでからなら、容易にプレイできると思います!