【レビュー】ファンタスティック・テンポスティック

ファンタスティック・テンポスティック

概要

マーチングとドラムメジャーをテーマにした、2人用のゲーム。

1から18まで数字の書かれたスケールに白黒2色のクリップ(テンポスティック)を計6本挟み、それを前の方に送っていく。

スケールのフィニッシュゾーン内で、目標の順番に並べることができたらゲーム終了。

それまでに獲得した得点などにより、勝敗を競う。

肝となるテンポスティックの送り方だが、双方ダイスを3つずつ振り、交互にダイスを取って、3つのダイスを組み合わせてアクションを行う。

ダイスの目はおはじきを使って出目を調整でき、調整に使ったおはじきは、バトンパフォーマンスによって回復することができる。

ゲームの開始と終了

ゲーム開始時、テンポ・ポジションカードに従って、自分のスケールにテンポスティックを並べる。

ちなみに、カードには左から⑥、⑤、……と書いてあるが、①のスポットから順に並べる。

ゲーム中、このテンポスティックをアクションにより前の方に送っていく。

そして、下の写真のように、Finish Zoneのどこかで、テンポ・ポジションカードの終了と同じ順番に並べることが出来たらゲーム終了。

ゲームが終了するだけで、勝敗は得点で競う。

ただ、先に目標を達成したプレイヤーは9点獲得できる。

もう一方のプレイヤーも7点獲得できるが、その後目標の形になるまでテンポスティックを動かし、その動かした数だけマイナス点になる。

テンポスティックの進め方(コンダクト)

手番でははじめに、それぞれ自分の色のダイスを3つ振る。

その後、交互にダイスを選択する。相手のダイスを取ることもできるが、その場合は相手が後述のバトンパフォーマンスを行うことができる。

取った3つのダイスを使ってコンダクトを行う。

上の写真の場合、例えば「3」をConductingに、「6」をAに、「2」をBに使うことで、「6番より前方のテンポ2つを合計2スポット進める」ことができる

あるいは、「6」をConductingに、「2」をAに、「3」をBに使うことで、「2番より後方のテンポ1つを3スポット進める」ことができる

ちなみに、テンポは1つのスポットに1本しか差せないため、移動先にすでにテンポがある場合、そのコンダクトは行うことができない。

ダイスの目を変更する(チューニング)

自分のおはじきボード上の「有効化」エリアにおはじきがある場合、それを使用してダイスの目を変更することができる。

透明のおはじきは、1枚につき出目を+1できる。白いおはじきは、+1もしくは-1できる。

使ったらStocksに移され、後述のバトンパフォーマンスによって再び有効化される。

ターゲット

テンポを開始状態から目標まで進める間に、ターゲットを達成してターゲットカードを獲得できる。

ターゲットは7種類あり、それぞれ先に獲得した方が得点が高くなっている。

テンポを記された順番に並べることでカードを獲得できる。

ターゲットカードにはペアボーナスがあり、例えば上の写真だと、1番と2番を達成できると、ボーナスで2点獲得できる。

バトンパフォーマンス

両プレイヤー、白、黒、プレイヤーカラーの3つのキューブの乗ったバトンパフォーマンスボードを持っている。

このボード上をキューブがぐるぐる回り、それぞれ左上のマスに止まるか通過した場合、キューブの色ごとに恩恵が受けられる。

なおキューブは、振ったダイスがぞろ目だったり、相手にダイスを選ばれたり、コンダクトで1を選んだ場合などに移動できる。

1つのマスには1つのキューブしか置けず、前にキューブがある場合、飛び越して移動できる。

白のキューブ

前述のおはじきボード上のおはじきを、すべてStocksから有効化エリアに戻す。

黒のキューブ

チャンスカードを獲得し、さらに透明のおはじきが1つ増える。

チャンスカードは様々な効果や得点を持っているカード。

プレイヤーカラーのキューブ

ポイントカードを獲得する。ポイントカードはプレイヤーごとにあり、上から1点、2点、……、5点になっている。

すなわち、5周回ることで、最大15点獲得できる。

感想

テーマ、ゲーム性、コンポーネント、いずれをとっても素晴らしく、友人所有のゲームをプレイしてはまり、すぐに自分でも欲しくなったゲーム。

テーマは好き嫌いあるだろうが、音楽をテーマにしたゲームは好きだし、自分も管楽器を吹くので、色々とストライクゾーンど真ん中である。

そして、ルールがテーマととても合っている。同じルールでテーマだけ変えても成立する類のゲームではなく、移動していくテンポやぐるぐる回るバトンパフォーマンス、そして演技中にある見せ場をターゲットという形で表現しているのも実に良い。

ダイスを選んでからはソロプレイ感が強く、やや長考気味になるのは否めないが、ターゲットカードは激しい取り合いになるし、相手が終わるタイミングは常に考えなくてはいけない。上のルール説明では省略したが、先に終わられたもう一方のプレイヤーは、7手番以内に目標の形にできないと、その時点で敗北してしまう。

したがって、ある程度相手にスピードを合わせるのが大事だし、逆に相手がもたもたしていたら、ターゲットを無視してさっさとゴールに向かう戦略も取れる。(そうは言っても、なかなかテンポが進んでいかないが)

後は、コンポーネントが抜群に良い。絵柄は好みがあるだろうが、カードの質感やボードの厚さなど、いずれも高級感があり、同人ゲームとしては明らかに上質なゲームになっている。

総じてオススメ。特殊な形で頒布しているので、今後作者がどう展開していくのかはわからないが、入手できる機会を得たなら、考えるより前に買いたい一作。

涼夏と千紗都と『ファンタスティック・テンポスティック』

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