【レビュー】クランク!*宝を集めて生還せよ!
概要
デッキ構築系のカードゲームに、洞窟探検の要素を加えたゲーム。
最初全員同じ10枚のカードからスタートし、自分の山札から5枚を手札として持つ。
このカードを使って新しいカードを購入し、デッキに加える。
それと同時に、カードにはマップ上でコマを移動させたり、モンスターを倒すためのアイコンがあり、これらを使ってダンジョン内を探索する。
より高得点のアイテムを獲得し、無事に持ち帰ることを目指すゲーム。
ルール
カードの内容はこんな感じ。
青色の数字は、カードの購入に使用する。
黄色のブーツマークは、ダンジョン内で自分のコマを進めるのに使用する。
赤色の剣のマークは、ダンジョン内でモンスターを倒したり、カードの市場にあるモンスターのカードを倒すのに用いる。
マップはこんな感じ。両面仕様になっていて、内容が異なる。
マップ内に、高得点の宝物、アーティファクトがあり、自分のコマをそのマスまで進めて獲得し、入口まで戻ってくるのがゲームの基本的な目的になる。(必ずしも戻らなくても勝利できるが、無事に戻ると20点追加で入り、これが大きい)
アーティファクトは通常1つしか持てないが、途中でバッグを購入すると2つ以上持てるようになる。
マップ上に足跡のアイコンがある通路を通るには、カードの黄色のブーツマークが余分に必要になり、モンスターのマークのある通路を通るには、カードの赤色の剣のマークが必要になる。
また、錠のマークのある通路を通るには、途中で鍵を購入しなくてはいけない。
このゲームにはもう一つ、クランクとドラゴンという重要な要素がある。
カードにクランクを置くよう指示があると、プレイヤーはボード上の指定の位置に、自分のキューブを置く。
また、市場にカードを補充する際、ドラゴンのマークが出ると、置かれているキューブをすべて袋に入れた上で、一定の個数袋からキューブを取り出す。
この時、自分の色のキューブが出ると、その分がダメージとなり、10点蓄積すると死亡・脱落になる。
他にも細かいルールはたくさんあるが、おおむねこのような流れで進む。
感想
デッキ構築系の有名な人気のゲーム。
評判通り面白いゲームだったが、カードの強弱が結構あって、市場に出るか出ないかの運要素は少し強めに感じた。
あと、市場のカードがあまり魅力的ではない場合、なかなかカードが動かない。
ゲーム中、「深部」という単語が出てくるのだが、別のプレイヤーと2回やって、この「深部」の解釈が異なった。
「最深部」という言葉もあるので、「深部」というのは地下のことすべてだと思うのだが、ルールブックの用語一覧にも「深部」の説明が特にない。
他には、手番が早い方がマップ移動において有利かなと感じた。手番が早い方が初期クランクの数が多いのだが、「宝の集めやすさ」と「死にやすさ」は別のベクトルなので、若干バランスが悪い印象。
ベースの良いゲームなので、気になった点を挙げてしまったが、いずれも揚げ足レベル。オススメのボードゲーム。