【レビュー】路面電車*カードの使い道が悩ましい鉄道ゲーム!
概要
カードだけで構成された、鉄道がテーマの2人用ゲーム。
メインとなる停留所カードは4色、各28枚の計112枚。表は1~10の数字が書かれている。裏はお金の絵が描かれており、このカード1枚で、停留所と乗客、お金の役割を果たす。
停留所カードを小さい順に並べたら、そこに路面鉄道カードを購入して配置する。
10回の得点計算でゲームが終了し、それまでの合計と臨時運行の点数を足して勝敗を競う。
少しややこしくて取っ付きにくいが、とても面白いゲームなので詳しくレビューしたい。
停留所カードについて
青、赤、緑、黄色の4色、各28枚。「1」と「10」が2枚ずつ、「2」~「9」が3枚ずつある。
停留所カードには以下の3つの使い方がある。
①4色あるターミナル駅に、同じ色の停留所カードを、乗客として並べる。
②購入した路面鉄道カードに、停留所として昇順に並べる。
③裏面はお金で、1,000マルク。
ゲームの準備
下は準備の完了した写真。
路面鉄道カードは、上から「×2」「×3」「×4」の順になるように山にして、その内の3枚を表向きに並べる。これが現在購入できる路面鉄道で、購入されるごとに山から追加され、価値が上がっていく。
テーブル中央にターミナル駅カードを置く。
先手プレイヤーに12,000マルク、後手プレイヤーに15,000マルク配る。手札は6枚持つ。
ルール
手番は「乗客を置く」→「停留所を置く」→「収入」→「列車の購入」→「カードを引く」の順に行う。
乗客を置く:手札から1枚か2枚、ターミナル駅に乗客として置く(必須)。もし4枚目の乗客が置かれたら、ただちに得点計算を行う。(後述)
停留所を置く:手札から何枚でも、色ごとに自分の前に昇順に置ける。「10」を置いたらその路線は完成し、もうそれ以上置くことはできない。2つ目の路線を作ることもできる。1つの路線に8枚目の停留所(もしくは車掌)を置いたら、臨時運行を行う。(後述)
収入:手札から裏向きにしてお金にすることができる。
列車の購入:路面鉄道カードを購入する。先に停留所を置くが、停留所には必ず路面鉄道カードが必要なので、何もないところに停留所を置いたら、同じ手番中に必ず路面鉄道カードを買わないといけない。
カードを引く:手札が6枚になるようにカードを引く。もし山札がなくなったら捨て札をシャッフルして新しい山札にするが、その際、各プレイヤー、お金を半分捨てなくてはならない。
以上を繰り返し行い、10回目の得点計算が終わったらゲームが終了する。
得点計算と臨時運行
以下の場合、赤の得点計算が行われたら2×4=8点。黄色の得点計算が行われたら、3×4=12点。同じ色の路線が複数あった場合、すべて加算する。
車掌カード(J)は未完成の路線に置くことができ、得点計算には影響しないが、枚数にはカウントする。すでに「10」が置かれている路線には置けない。
もし8枚になったらその路線の得点計算を行い、臨時運行の得点として記載する。
手番の例
手札は以下の通り。黄色の3、4があるので、黄色の路線を延ばすことにする。
まず黄色の7を乗客としてプレイし、黄色の3、4および車掌を停留所として並べる。青2枚はお金にし、5,000マルクで×2の路面鉄道カードを購入して黄色の路線に置いた。
感想
とても気に入っていて、長年、コンスタントにプレイしているゲーム。
ジレンマは強め。例えば青の路線を延ばしても、ターミナル駅に乗客がいなければ得点にならない。得点化するためには、ターミナル駅に青のカードを置かなくてはいけないが、できれば停留所として使いたい。
路面鉄道カードも、×2は5,000マルク、×3は10,000マルク、×4は15,000マルクと、とても高額になる。かなりたくさんのカードをお金にしなくてはならない。山札が尽きるタイミングで行うと、ロスが大きくなる。
臨時運行も、車掌カードを使うとやりやすくなるが、得点が低い臨時運行にはあまり価値がない。
最終得点は、持久戦になると200点を超えることもあるが、短期決戦で127対106で終わったこともある。さっさと10回得点計算を終わらせてしまうのも、戦略としては大いに有効だ。
もちろん、手札の運要素はあるが、1ゲーム30分もかからないので、何度も遊ぼう。
安定供給されていて入手もしやすいので、2人でゲームをする機会が多い人は是非プレイしてみてください!