【レビュー】フィルムを巻いて!*思い出の写真を撮ろう!
概要
カメラと写真をテーマにしたカードゲーム。
7色あるフィルムカードには1~12の数字が書かれており、各プレイヤー順番に場から1~3枚のカードを手札に加える。
手札の順番は手番に一度しか移動することができず、一度移動した後、自分の前に取った枚数だけカードを色ごとに並べる。
この時、昇順・降順を守らなくてはならず、また数字が一気に飛ぶようにも置けない。
減点に注意しながら、できるだけたくさんの色のカードを、たくさん自分の前に置くようにする。
慣れるとそれほど難しくはないのだが、やや取っ付きにくい。
2016年に発売され、今でも定期的にプレイしているとても好きなゲームなので、詳しく紹介したい。
カードについて
フィルムカード
7色、各1~12の数字があり、計84枚。
4人プレイの時は7色すべて使うが、3人プレイでは6色、2人プレイでは5色使用する。
プレイする際、昇順・降順の他に、すでに置いてある数字のプラスマイナス3までの数字しか置くことができない。例えば上の写真で、赤の2のカードには、「▼1」「▲3・4・5」と、置ける範囲が明示されている。
カードの裏面は「1-6」「7-12」と書かれており、表面がどの範囲がわかるようになっている。ゲーム中、場から取る際、カウンティングすることで、表面を推測するのも大事になる。
グッドショットカード
各色1枚ずつあり、4人プレイの場合、同じ色のカードを3枚並べた人が、2~3人プレイの場合、4枚並べた人が、その色のグッドショットカードをもらえる。
1枚5点になる。
サンセットカード
フィルムカードの山を作る際、大体6分の5くらいのところに混ぜておく。
場を作っている最中にこのカードが出ると、一人5枚持っている手札を3枚にする。
セットアップ
山札
フィルムカードをよくシャッフルし、大体6等分したら、サンセットカードを下から2つ目の束に加えてシャッフルして山札を作る。
場
上の写真のように、一番左の列と右の列は表向き、中央の2列は裏向きになるように4×4枚のカードを並べる。2人プレイの場合は上下は3枚になる。
並べる際、緑の11が1枚目、茶色の11が2枚目と、左上から下に行くように並べる。(この順番は場の補充の時に大事になる)
手札
手札は一人5枚。左から順に1枚ずつ手札に加え、この順番は勝手に入れ替えることはできない。
手番
手番では、以下の3つを順番に行う。
①被写体を定める(手札を加える)
②フィルムを巻く(手札を移動する)
③シャッターを切る(手札を配置する)
③まで終わった後、もし場が3枚以下なら、④場の補充を行う。
①被写体を定める
場のカードの、どの列を何枚取るか宣言してから、順番に手札の右側に入れていく。
例えば下の写真の場合、青の10から3枚、右方向に取ったり、茶色の3から2枚、左方向に取るなどできる。
縦方向に取ったり、取っている最中に枚数を変更したり、パスしたりすることはできない。
②フィルムを巻く
①で手札を右側に順番に加えた後、手札を1枚移動する。
これは必ず行わなくてはならず、また、必ず左から右に移動させなくてはいけない。
例えば以下のような手札の場合、
緑を4から昇順に並べたいので、緑の7を緑の4の右側に移動した。
③シャッターを切る
カードを左から順に自分の手前にプレイする。
必ず①で取った枚数と同じ枚数を配置しなくてはならない。
これにより、手札の枚数は①の前と同じになるようになっている。
ゲームを進めていくと、「プラスマイナス3に収まらない」もしくは「昇順・降順を守れない」ことで、配置できない場合がある。例えば下の写真では、赤の2に対して、赤の7を出すことができない。
この場合、出せないカードは全員に出せないことを証明した後(カードを見せた後)、裏向きに配置する。これを「ピンぼけフィルム」と呼び、最後に-2点になる。
ピンぼけフィルムの後は、昇順・降順さえ守れば、好きなカードを置くことができる。
下の写真では、7がピンぼけフィルムになった後、赤の12を置いている。(置けるカードは絶対に置かなくてはいけない)
また、黄色は4枚になったため(3人プレイ)、まだ残っていたグッドショットカードを受け取った。
④場の補充
③終了後、場のカードが3枚以下だったら、場のカードを補充する。
その際、表向きのカードは箱に戻し、裏向きのカードを表にしてから、セットアップと同じように並べる。
上の例では、緑の11を箱に戻した後、上の赤、下の赤の順に表にして並べる。
場の補充の最中にサンセットカードが出たら、即座に場の補充を中断し、全プレイヤー、一度「②フィルムを巻く」を行った後、左から2枚、シャッターを切る。
これにより、以降は手札が3枚になる。
ゲームの終了と得点計算
④場の補充の際に、場に3枚以下のカードしか並べられなかったら、ゲームを終了する。
全プレイヤー、一度「②フィルムを巻く」を行った後、左から2枚、シャッターを切る。残った1枚は箱に戻す。
もしくは、「心残りのフィルム」をするルールを採用する場合、その色の得点計算を行わない。
上の写真の場合、赤は2枚で3点だが、ピンぼけフィルムが2枚あるため、-4点になり、合計-1点。
もし「心残りのフィルム」を採用する場合、赤は0点になる。(グッドショットカードすら無効になる)
青は1枚で1点、紫と緑は2枚で3点ずつ、黄色は4枚で7点+グッドショットカードで5点。
茶色は1枚も置けなかったので-3点。灰色は3人プレイで使用していない。
「心残りのフィルム」を採用した場合、合計18点。
以下は実際にプレイした際のスコアシート。大体30点~35点が勝利ラインだが、40点という点数が出ることもある。
感想
改めてレビューを書いてみたら、簡単ではないと感じた。
やることは場からカードを取って、手札の右に入れて、1枚だけカードを左から右に移動したら、取った枚数を左から並べるだけである。
知っている人がインストをしながらプレイすると決して難しくないのだが、ピンぼけフィルムの次のカードの処理や、場の補充方法、フィルムを巻く時も左に移動してはダメだとか、細かいルールが多い。
それでも、抜群に良いテーマと、シンプルながら味のあるイラスト、裏向きのカードを取る時の戦略性、取る枚数とフィルムを巻く回数の計算、グッドショットカードの取り合いなど、面白い要素が詰まっている。
プロフィールに書いてある好きなゲーム12選の1つ。第2版も発売されたので、是非プレイしてみて欲しいゲームです!