【レビュー】クロノノーツ*歴史を改ざんしよう!
概要
タイムパラドックスをテーマにしたカードゲーム。
1865年から1999年まで、様々な歴史の書かれた32枚のタイムラインカードを並べ、手札を使ってその事実を改変していく。
歴史が、最初に配られたIDカードに書かれた状態になったり、同様に配られたミッションカードに書かれたアーティファクトと呼ばれるアイテムを集めるなどして勝利する。
ルール
タイムラインカード
これが初期の場。ゲームボードとなる32枚のタイムラインカード。
タイムラインカードには、青色のリップルポイントカードと紫色のリンチピンカードがある。
リップルポイントカードは裏返るとパラドックスになる。
リンチピンカードは裏返ると赤色になり、歴史が改ざんされる。それにより、リップルポイントカードが裏返る。
下の例だと、1981年の「レーガンが負傷した」が「レーガンが暗殺された」に変わり、1986年のリップルポイントカードが裏返ってパラドックスとなる。(厳密に言えば、1986年のリップルポイントカードは「and」条件なので、1980年と1981年の両方のリンチピンカードが裏返って、初めてパラドックスとなる)
IDカードとミッションカード
IDカードとミッションカードは、勝利条件となるカードで、最初各プレイヤーに1枚ずつ配られる。
プレイヤーはこれを秘密裏に持ち、条件を満たして勝利することを目標とする。
IDカード:自分の手番終了時に、タイムラインカードがこの条件を満たしていたら勝利する。上の例では、1918年と1999年のリップルポイントカードがパラドックスになっており、1944年のリップルポイントカードはそのままであればよい。
ミッションカード:自分の手番終了時に、カードに書かれた3つのアーティファクトを持っていたら勝利する。アーティファクトは後述。
クロノノーツカード
初期手札は3枚で、手番ごとに1ドロー1プレイする。
クロノノーツカードには以下の5種類がある。
インバーター:リンチピンカードを1枚裏返す。どのカードでも裏返らせることができるものと、特定のカードのみを裏返らせるものがある。
パッチ:パラドックスとなったカードの上に置く。手札を1枚増やすことができる。
アーティファクト:プレイしたら自分の前に置く。ミッションカードの勝利条件になる。
アクション:書かれているアクションを実行する。上の例だと、いずれかのプレイヤーの出しているアーティファクトを捨てることができる。
タイムワープ:書かれている効果を実行する。上の例だと、ただちにカードを2枚引き、カードを2枚実行する。
勝利条件の3つ目として、手番終了時に、手札が10枚あると勝利する。(パッチで増やす)
また、パラドックスが13枚になると、宇宙が崩壊して勝者なしになる。
感想
『フラックス』を知っている人は、『フラックス』をもう少し複雑にしたものと考えればいいと思う。
歴史とその改ざんという、明確なテーマを持ったことで没入感が増して、面白く仕上がっている。
カードに文字の情報が多いが、大半がフレーバーなので、プレイするだけなら読む必要はない。
なので、英語があまりわからなくても、アクションカードに書かれた「draw」とか「discard」とかが読めれば、問題なくプレイできる。
条件によっては即死することもあるし、全然終わらないこともあるだろう。
あまり真剣に勝利を目指す類のものではなく、来たカードをプレイして、改ざんされる歴史を楽しみながら、気が付いたら勝利していた、みたいなゲームだと思う。
涼夏と千紗都と『クロノノーツ』
2人プレイでのプレイ記があります!