【レビュー】ワイナリーの四季*季節を通じてワイン作り!

2022年5月11日

ワイナリーの四季
ワイナリーの四季

概要

ワインを作るワーカープレイスメント。

春夏秋冬で1ラウンド。夏と冬にワーカーを配置してアクションすることができ、もし夏に全ワーカーを使うと、冬はアクションが打てなくなる。1年を通して何をするか、どの季節にいくつワーカーを使うかを考えるのが特徴的。

おおまかな流れとしては、春にその年のプレイ順を決めたら、夏はブドウの樹の購入や、購入したブドウの樹を自分の畑に植樹する。

秋は様々な効果をもたらす訪問者を迎え、冬は受注、醸造、出荷といったアクションを行う。

勝利点は主に注文カードの達成(受注と出荷)によって獲得するが、勝利点をもたらす訪問者カードもたくさんある。

誰かが20VPになったら、そのラウンドでゲーム終了。もし誰も20VPに達していなかったら、年末の処理としてワインの熟成や追加収入などを行い、次の年を迎える。

最も好きなゲームの一つ。詳しくレビューしたい。

カード類

カードは主に、緑色のブドウの樹カード、黄色の夏季訪問者カード、紫色の注文カード、青色の冬季訪問者カードがあり、それぞれシャッフルしてボードの指定の位置に山にする。(写真の表向きのカードは捨て札)

カードはラウンド中は何枚でも持てるが、年末フェイズにおいて7枚まで減らさなくてはならない。

ブドウの樹カード

主に夏アクションである「ブドウの樹購入」で獲得できる。

カード左上には、そのカードを植樹するために必要な施設が描かれている。(ブドウ棚、貯水タンク。ないものもある)

カードの下には、収穫できるブドウ(黒ブドウ・白ブドウ)の価値が書かれている。

夏アクションの「植樹」によって、自分の畑に植えることができる

夏季訪問者カード

主に春フェイズの起床計画表の選択と、秋フェイズに獲得できる。

獲得したカードは、夏アクションである「夏季訪問者」によって使用できる

注文カード

主に冬アクションである「受注」で獲得できる。

左上に、この注文カードを達成するために必要なワインの種類と価値が書かれている。

下には勝利点と、付加価値表を進めるマスの数が書かれている。(付加価値表により、年末フェイズで追加収入が得られる)

冬アクションである「出荷」によって使用できる

冬季訪問者カード

主に春フェイズの起床計画表の選択と、秋フェイズに獲得できる。

獲得したカードは、冬アクションである「冬季訪問者」によって使用できる

ママカードとパパカード

ゲーム開始時、プレイヤーはママカード1枚、パパカード1枚を受け取り、そこに描かれたカードやお金、施設、ワーカーを受け取る

フレーバーとしては、親からワイナリーを相続する設定で、以降ママカード・パパカードは使わない。

選択ルールとして、2枚ずつ配りそれぞれ好きなカードを選ぶルールも記載されている。「本当のママ」と「本当のパパ」らしい。

ラウンド

1ラウンドは春フェイズ夏フェイズ秋フェイズ冬フェイズの1年で行われる。

ラウンド終了時、誰かが20VPに到達していたらゲーム終了。誰も到達していなければ、年末フェイズを行って次のラウンドになる。

春フェイズ

親プレイヤーから時計回りに、起床計画表に自分のニワトリコマを置く。すでにニワトリコマの置かれているマスには置くことができない。

ニワトリコマを置いたら、スペースに書かれたボーナスをすぐに獲得する。(カードやコインなど)

以降、夏フェイズ、秋フェイズ、冬フェイズはこの順番にプレイする。

なお、親プレイヤーは年末フェイズで反時計回りに回る。

春フェイズにニワトリコマを置く順番は、現在の手番順とは関係がない

夏フェイズ

黄色で塗られた夏のアクションスペースにワーカーを置いて、アクションを行う。

また、写真右下の市場アクションと、個人ボードの農耕馬は夏・冬に関係なくワーカーを置くことができる。

秋フェイズ

夏季訪問者カード、もしくは冬季訪問者カードを1枚獲得する。

冬フェイズ

青色で塗られた冬のアクションスペースにワーカーを置いて、アクションを行う。

年末フェイズ

すべてのブドウとワインを熟成させる(価値を1つ上げる)

ワインについては、4以上にするには中規模セラー、7以上にするには大規模セラーが必要になる。

特に9まで行ったら腐るとか、そういうことはない。

その後、労働者コマを戻して、付加価値表に従って追加収入を得る。

最後に手札の枚数を調整し(上限7枚)、親マーカーを右隣のプレイヤーに渡す。

アクション

夏は「夏季訪問者」「ブドウの樹購入」「観光客」「建設」「植樹」「ブドウ販売」、冬は「受注」「収穫」「労働者訓練」「冬季訪問者」「醸造」「出荷」のアクションがある。

これらの内の一部を説明する。

植樹

ブドウの樹カード1枚を、いずれかの畑に植える。畑には2枚以上のブドウの樹カードを植えることができるが、ブドウの価値の合計が、畑に書かれた値を超えるように植えることはできない。

収穫

畑1つから、黒ブドウ、白ブドウそれぞれ、価値を合計した1つずつを収穫し、マーカーを置く。

写真の場合、左の畑は価値2の黒ブドウと、価値1の白ブドウ、真ん中の畑は価値4の黒ブドウと、価値1の白ブドウになる。(すでにその価値にマーカーがある場合、より下の価値のスペースが空いていれば置けるが、なければ置けない)

すべての畑から収穫してしまったり、ブドウの樹カードごとにブドウマーカーを置いてしまうなどのミスがよくあるので注意

なお、アクションを2回行うことで、2つの畑から収穫することはできるが、1ラウンドに同じ畑から2回収穫することはできない。(ルールで覚えるより、意味で考えた方がわかりやすいかもしれない)

醸造

ブドウをワインに変換する。

1回のアクションで、2個までのワインを作ることができる

これも間違えやすいルールとして、赤ワインや白ワインは、1つのブドウから作る。黒2+黒3で価値5の赤ワインは作れない。

ロゼワインは白+黒、スパークリングワインは白+黒+黒で作る。価値も加算する。

価値4以上のワインを作るには中規模セラーが、価値7以上のワインを作るには大規模セラーが必要になる。中規模セラーがなければ、大規模セラーは建てられない。

ただし、中規模セラーがなくても、価値4の黒ブドウから、価値3の赤ワインを作ることはできる。

感想

先に書くと、後述の拡張『トスカーナ』がどうしても欲しい

基本セットだと、カード運が強すぎる。

注文カードはいきなり難易度の高いスパークリングワインが来たり、ブドウの樹と全然合わないものが来たらどうにもならない。

そのため、勝利点を稼ぐ手段として、主に訪問者を使うことになり、かつては「訪問者ゲー」と呼ばれていたこともあった。[要出展]

『トスカーナ』では、「バルクワイン販売」アクションにより、注文カードなしでワインを販売することができるようになった。付加価値こそないが、勝利点も注文カードに引けを取らない。

これにより、普通にワインを作っても勝てる見込みのあるゲームになっている。

その他の点は『トスカーナ』のレビューに詳しく書くが、各季節でアクションが打てるようになったり、ラウンドを抜けた人から起床計画表を選択し、それによってアクションスペースが空くなど、ゲーム性が豊かになっている。

では、『トスカーナ』なしではどうかというと、ある程度運ゲーと割り切ってやるかな。

『トスカーナ』を持っていれば、なしでやることは考えられないし、基本だけでやっていまいちと感じた人は、是非『トスカーナ』も試してみてほしい。

ただ、運ゲーというのは、初心者でも勝てる可能性があるということでもある。また、『トスカーナ』を入れると、どうしてもルールが少し複雑になる。

初めてこのゲームをする人や、メンバーにボードゲーム初心者がいる場合は、まずは基本セットで遊ぶのも良いと思います!

ワイナリーの四季:トスカーナ

拡張『トスカーナ』については、以下の記事で詳しくレビューしています!

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