【レビュー】マンダラ*不思議なプレイ感のカードゲーム!
概要
2人用のゲーム。中央に置いた布製のプレイマットの上には2つの曼荼羅が描かれており、その上にカードを置いていく。
カードは6色あり、1つの曼荼羅に6色すべてのカードが揃うと、破檀という処理により、プレイヤーの「川」や「器」と呼ばれる場所にカードが置かれる。
いずれかのプレイヤーの川がすべてカードで埋まったら終了し、得点計算を行う。
プレイマットの説明
プレイマットには2つの曼荼羅が描かれており、それぞれの曼荼羅は「山」と「場」で構成されている。両サイドには各プレイヤーの「器」と「川」がある。
曼荼羅ごとに、自分の場、山、相手の場の異なる場所に同じ色のカードを置くことはできない。すでに置いてある場所に、同じ色を重ねることはできる。
川は左から1点~6点になっており、これも同じ色のカードを置くことはできない。
ルール
準備
2つの曼荼羅の山に表向きに2枚置き、器に2枚裏向きに置く。また、各プレイヤー6枚ずつカードを受け取る。
自分の器のカードはいつでも確認することができる。
手番
交互に手番を行う。手番では、以下の3アクションの内のいずれかを行う。
①いずれかの曼荼羅の山に手札からカードを1枚置き、その後デッキからカードを3枚まで引く。手札の上限は8枚。その後、曼荼羅が完成していたら「破檀」を行う。
②いずれかの曼荼羅の場に手札から1色のカードを1枚以上置く。手札のカードは1枚は残さなくてはいけない。カードは引かず、曼荼羅が完成していたら「破檀」を行う。
③手札から1色のカードを1枚以上選んで捨て札にし、同じ枚数のカードをデッキから引く。
例として、上の写真の場合、
①左の曼荼羅の山に赤のカードを置き、デッキからカードを3枚引いて、破檀処理を行う。
①左の曼荼羅の山に黄色のカードを追加し、デッキからカードを3枚引く。
②右の曼荼羅の場に、オレンジのカードを2枚置く。
②右の曼荼羅の場に、緑のカードを1枚追加する。
③オレンジのカードを2枚捨てて、デッキからカードを2枚引く。
などが出来る。
曼荼羅の完成
1つの曼荼羅に6色すべて揃うとその曼荼羅は完成し、「破檀」を行う。
破檀は、その曼荼羅の場により多く置いているプレイヤー(同数なら曼荼羅を完成させたプレイヤー)から順に、山にあるカードを1色選び、その色のカードをすべて取って、川や器に配置する。
その色が川に無い場合:1枚を川の一番左に置き、残りは裏向きで器に置く。
その色がすでに川にある場合:すべて裏向きで器に置く。
※その曼荼羅の場に自分のカードがない場合、自分の番に取ったカードはすべて捨て札になる。
カードを川や器に移動し終えたら、場に残ったカードは捨て札にし、デッキから新たにカードを2枚引いて山に置く。
上の写真は手前のプレイヤーが赤のカードを場に置いて曼荼羅を完成させた。
1)手前のプレイヤーは緑のカードを選び、すでに川にあるので2枚とも器に置いた。
2)奥のプレイヤーはオレンジのカードを選び、すでに川にあるので器に置いた。
3)手前のプレイヤーは残った黄色のカードを、まだ川に無いので川に置いた。
ゲームの終了と得点計算
いずれかのプレイヤーの川に6色すべて揃ったら、そのターンでゲームが終了する。
もしくは、デッキがなくなったら捨て札をシャッフルして新たなデッキを作り、次に曼荼羅が完成したら破檀処理をして終了する。
得点計算は、器のカードを川の下に並べ、川の点数×枚数が得点になる。※川に置かれているカード自体は得点にならない。
上の写真の場合、緑が1×2枚=2点、赤が3×1枚=3点、黄色が4×3枚=12点、紫が5×2枚=10点、計27点になる。
感想
不思議なプレイ感。もどかしいゲームではある。
曼荼羅を完成させた時、先にカードを取得するには場にたくさんカードを置かなくてはいけないが、場のカードは捨て札になってしまう。
器に同じ色のカードがたくさんあっても、川の点数が低かったら意味がないし、あまり時間をかけていると、相手がさっさと川に6色カードを揃えてゲームが終わってしまうこともある。
曼荼羅を完成させるための6色目のカードを持っておらず、やりたい手が打てないケースが多々あり、引き運は大きく感じた。
戦略を考えて勝つ類のゲームではなく思えるので、爽快感は少ないかもしれないが、ルールはよく出来ているので、2人でゲームをする機会が多い人は持っていて損はない作品だと思います!