【レビュー】ランカスター*王を支える一番の貴族になろう!

ランカスター

概要

舞台は中世のイングランド。プレイヤーは貴族となり、各州を訪れて客人を招いたり、城を強化したり、フランスとの紛争を解決して国王の支持を得るなどして勝利点を集める。

ゲームのベースはワーカープレイスメント。全員、兵力が4、3、2、2、1、1、1の7つの騎士コマを持っているが、その内の1を1つ、2を1つだけ持ち、他の5つはリザーブエリアに置く。

ゲーム中に1の騎士コマを増やしたり、所有している騎士コマをより強い騎士コマに交換しながら、増やしたり強くしたりして、最終的には1ラウンドの間にたくさんの州を訪問したり、フランスとの紛争においてより貢献できるようになる。

個人ボード

全員、自分の色のボードとコマを受け取る。

ピンクの枠:ワーカーとなる騎士コマを置く。騎士コマは兵力が4のコマが1つ、3のコマが1つ、2のコマが2つ、1のコマが3つあり、初期は2のコマを1つと、1のコマを1つ持っている。

紫の枠:自分の城のスペース。ワーカーを配置したり、細長い拡張タイルを並べることができる。城の報酬フェイズにおいて、騎士コマを置いたスペースと、拡張タイルから報酬が得られる。

緑の枠投票タイル。ルールを更新する議会フェイズにおいて、賛成か反対かを示すもの。

青の枠投票マーカーを置くスペース。公開情報。議会フェイズにおいて、自分の出した賛成・反対の票を強化する。ゲーム開始時は1つ。

黄色の枠お金従者コマを置く。非公開情報で、ついたての後ろに隠しておく。ゲーム開始時は2金従者コマ2つ。

赤の枠:来客の貴族タイルを並べる。ゲームボードに9つの州が描かれており、そこに騎士コマを配置することで、報酬として貴族タイルを得ることができる。城の報酬フェイズにおいて、貴族タイルの数だけ投票マーカーがもらえる。

ゲームボード

ゲームボードは中央に配置し、外周は得点トラックになっている。

他に3つのスペースが存在する。

ゲームボードには9つの州が描かれている。それぞれアルファベットのAからIが書かれており、対応する貴族タイルを積む。

各プレイヤーは、各州に盾のマークに書かれた数字以上の騎士コマを配置することができる。従者コマを使って兵力を強化することもできる。

他のプレイヤーは、すでに置かれている騎士コマを、それ以上の兵力で追い出すことができる。追い出された騎士コマは、自分の手番で再び配置することができる。

州の報酬フェイズに置いて、プレイヤーはその州の貴族タイルか、描かれている報酬、もしくは3金支払ってその両方を得ることができる。

Iの州に置いた場合、スタートプレイヤーマーカーを受け取る。これは自分も含めて、好きなプレイヤーに渡すことができる。(必ずしも先手が有利なゲームではない)

リザーブエリア

ボード上に5ヶ所のリザーブエリアが描かれており、各プレイヤー、ここに騎士コマを置いておく。

騎士コマを得たり、強化するなどしたら、ここから個人ボードに移す。

フランスとの紛争

フランスとの紛争エリア。1ラウンド目は上の段に2枚紛争カードを配置し、以降、新たなラウンドごとに、決着がつかなかった紛争カードは下の段に騎士コマごと移動し、新しく2枚の紛争カードが上の段に置かれる。

下の段でも決着がつかなかった紛争カードは破棄されて、もし騎士コマがあればリザーブエリアに戻る。

紛争エリアには、各カードの横に騎士コマを3人まで置くことができる。自分の騎士コマを追加して、戦力を強化することはできるが、その場合はすでに置いた騎士コマの上に重ねておく。従者コマは使用できない。

置いた順番に応じて、上位6人まで青色の王の贈り物タイルを受け取ることができる。

合計戦力が、紛争カードに書かれた必要戦力以上なら、その紛争に勝利し、上部に書かれた勝利点を貢献度の多い順に得られる。

ゲームの進行

ゲームは5ラウンドにわたって行われ、最後に最終得点計算を行う。

最も勝利点の多かったプレイヤーが勝利する。

騎士コマの配置

スタートプレイヤーから順に、自分の城にある騎士コマを1つずつ配置する。

配置できる場所は、州、自分の城、フランスとの紛争エリアの3ヶ所である。

騎士コマの数はプレイヤーによって異なるため、連続で置くこともあるし、州に置いた騎士コマが押し出されて戻ってきて、再び配置できるようになることもある。

議会

議会ボードの上段に、現在の法律(ルール)、下段にこれから投票される新しい法律(ルール)が並べられている。

全員で、下段の左から順に、今回採用するか否かを、投票タイル及び投票マーカーを使って投票する。

賛成が過半数を占め、可決されると、上段右側に置かれ、左から順に押し出される。

最終的に、上段の3枚により、このラウンドの報酬が受けられる。

例えば写真の左下のタイルなら、自分の騎士コマを置いている紛争エリア2つごとに、城の拡張タイルを1枚置くことができる。

その左のタイルなら、兵力2のコマを持っていれば、従者コマを1つ得ることができる。

報酬

9つの州、自分の城、フランスとの紛争の解決により、報酬を得ることができる。

繰り返しになるが、州では貴族タイル、もしくは州に描かれた報酬、あるいは3金でその両方を得ることができる。

自分の城では、騎士コマを置いていればその報酬、拡張タイルの報酬、貴族タイルごとに投票マーカーを得ることができる。

フランスとの紛争は、勝利した場合、貢献度に応じて紛争カードに書かれた勝利点が得られる。

最終得点計算

5ラウンドの後、最終得点計算を行う。

騎士団の兵力が大きいプレイヤーから、1位8点、2位4点。同じ兵力の場合は従者コマの数。

②城に置いた拡張タイルの枚数が多いプレイヤーから、1位8点、2位4点。同じ枚数の場合はお金の数。

貴族タイルの枚数に応じて得点。(9枚すべて揃えると36点)

ラウンド中に獲得した勝利点と合わせて、最も勝利点の多いプレイヤーが勝利する。

感想

最近のゲームにしては、直接相手のコマを追い出すなど、インタラクションが強めのゲームと思ったら、自分がプレイしたのがたまたま最近なだけで、2011年に出た、もう10年も前のゲームだった。

州では最も兵力の大きい一人だけが報酬を獲得でき、フランスとの紛争でも貢献度を争い、個人の騎士団の兵力や拡張タイルさえ、最終得点計算において競争になる。

インタラクションは強いが、例えば追い出されたコマは別のところに配置できることにより、それ自体が作戦として使えるなど、必ずしも不利なばかりではない。先に置いた兵力4の騎士コマが弾き出され、そうして相手の騎士コマを使わせた後、フランスの紛争でトップを取るなど、様々な戦略が取れる。

スタートプレイヤーも、先にプレイできると王の贈り物タイルを受け取れるが、後手番の方が他の人の行動を見てから動けるメリットがある

法律の投票も重要な要素である。最終ラウンドでは、1金を1点や、従者コマ1つを1点に変換できるタイルが出てくるが、それを目標に秘密裏にお金を貯めておいたとしても、その法律が承認されるとは限らない。投票マーカーは持ち越せないので、上手く賛成に入れてくれる味方を作っておく必要がある。

フランスとの紛争も、大きな兵力のカードは一人で勝利するのが難しいので、共闘が必要になる。もっとも、負けても点数が入るので、必ずしも勝てなくても良いという考え方もある

総じて、他のプレイヤーを常に意識しつつ、時には協力しながらトップを目指す、極めて戦略的なゲーム。

ルール自体はシンプルなので、バチバチしたゲームをやってみたい中級者に特にオススメ。

紛争エリアに置けるのが3人までという要素を活用するために、プレイヤーは4人は欲しいが、まだ4人以外でやっていないので、それがベストかはわからない。

プレイ時間を気にしないのであれば、多ければ多い方が面白そうには感じる。他の人数でもやってみたい。

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