【レビュー】テーベ:トゥームレイダー*みんなで遺跡探索だ!
概要
遺跡を探索して、貴重な遺物を集めるゲーム。
地域ごとの遺物カードやアクションカードが1つの山になっており、この山が尽きたらゲーム終了する。
遺物カードや展覧会、美術館などの点数を合計し、一番点数が多い人が勝利する。
『テーベの東』というボードゲームをカードにしたものだが、立派なボードもあり、あまりカードゲーム感はない。
ルール
オレンジ、紫、黄色、青色の4つの地域があり、各地域ごとに遺物カードがある。遺物カードは、裏はその色で、表は点数を持った遺物もしくは破片や瓦礫の描かれた無価値のカードの2種類がある。
これらのカードと、裏が緑色のカード(知識やアクションなど)をシャッフルして1つの山にする。この山からカードを引いていくが、これが尽きたらそこでゲーム終了。
山の一番上がオレンジのカード、紫のカード、黄色のカード、青色のカードの場合は、それぞれ各地域に裏向きに置く。つまり、ゲームの途中に遺物や無価値のカードが地域に追加されていく。
緑のカードは表にして、Pと書かれたプレゼンテーションカードは、それぞれボードの横のスペースに置く。(展覧会と美術館がある)
それ以外の緑のカードはボードの中央に置き、4枚になったら、次の山札の一番上が緑のカードになるまでカードを並べる。これはゲーム開始時も、ゲーム中にカードを引く場合も同じ。
プレイヤーは、
・カードを取る
・アクションカードをプレイする
・発掘調査
の3つの内の1つを行う。いずれも時計が書かれており(発掘調査は自分で決める)、その分だけタイムトラックが進む。手番は常にタイムトラックが一番後ろのプレイヤーが行う。
カードを取る:中央の4枚もしくは、Pのカードを取る。アクションカード以外は公開する。
アクションカードをプレイする:持っているアクションカードをプレイする。使ったカードは捨てる。
発掘調査:それぞれの地域の遺物カードから、持っている知識と使う時間に応じてカードを引く。遺物が出たら自分の前に表向きに並べ、無価値のカードは地域の山に戻す。(つまり、後になるほどゴミばかりになる)
プレゼンテーションカードは、展覧会は指定枚数の遺物カードを持っていると取得できる。美術館は指定枚数の遺物カードを捨てると取得できる。(通常、価値の低いカードを捨てる)
山札が尽きたら終了。
得点は、遺物カードの点数、展覧会の点数、美術館の点数、教授の点数(知識のマジョリティー)、学会カードの点数(アクションカードの一つ)、タイムマーカーで決まる。
感想
印象は地味だが、とても面白い。
一番大きな特徴は、各地域、調査が後になればなるほど、遺物がなくなってゴミが増えていくことである。
できるだけ早いタイミングで発掘調査を行いたいが、ゲーム序盤は知識の数が少なく、一度に引ける枚数が少ない。また、地域のカードはゲーム中にどんどん追加されるため、早い段階では点数の高い遺物がない可能性もある。
タイムトラックを進めて、一気に発掘調査を行う勇気も必要だが、それでもゴミばかり出ることもある。
それを運ゲーと言ってしまえばそれまでだが、思い通りにならないのも遺跡探索というゲームのテーマと合っている。
適度に運要素のあるゲームだと認識した上で、テーマが好きな人には是非挑戦してほしい作品です。