【レビュー】ビンジョー×コウジョー*建設と生産を繰り返そう!
概要
ゲームの目的は、増資を行って資本金60を目指す。
増資は、生産した製品や、稼いだお金を消費することで行うことができる。
受注した製品を生産するために、個人ボード上に職人を雇ったり(職人タイルを配置したり)、工場を建設する(工程タイルを配置する)。
時間経過とともに工場が稼働でき、工場や職人のアイコンと一致する製品を生産できる。
増資を行うにつれ、一度に受注できる製品の数が増え、ゲームが加速していく。
ルール
プレイヤーごとに手番を行う。
手番は、基本アクション→戦略アクション→時間経過の順に行う。
基本アクション
基本アクションは「雇用」と「受注」のいずれかを行う。
雇用:共有スペースの職人タイルを1枚取り、個人ボードの空いているマスに配置する。
受注:製品タイルを受注可能数(増資によって最大5枚まで増える。初期は2枚)だけめくり、生産可能なら生産して獲得する。
この時、手番プレイヤーが生産した製品は、他のプレイヤーもビンジョー(便乗)することができる。ビンジョーは必要な工程が手番プレイヤーより少なく済むが、その分価値も少なくなる。
生産やビンジョーには、個人ボードの3つある生産ラインの内の1つを使う。(1つのラインで複数の製品を作ることはできない)
生産ラインは時間経過とともにコマを右に移動し、使える工程タイルが増えるが、生産を行うと一番左に戻る。また、そのラインの職人タイルもすべて共有スペースに戻す。
トッププレイヤーボーナス:増資した金額がトップのプレイヤーに対して、他のプレイヤーがビンジョーする時、その製品からもらえるお金が1減少する。
戦略アクション
戦略アクションは「建設」と「増資」のいずれかを行う。
建設:工程タイルを購入して、工場を建設する。この時、必要な分のコストを、獲得した製品タイルやお金で支払うが、おつりは出ない。
獲得した工程タイルは、個人ボードの好きな場所に置くことができる。(置く場所によって購入コストが減少するスペースもある)
増資:獲得した製品タイルやお金を消費して、資本金を増やす。資本金が増えるごとに「受注」でめくることのできる製品タイルが増える。また、最初に60に到達したプレイヤーが勝利する。
時間経過
最後に、全員がすべての生産ラインのコマを一つ右に動かす。
時間コマは、職人タイルの場合は時間経過を必要としない。(即座に進むことができる)
また、空白のスペースをジャンプすることはできない。(コストが安くなるからと言って、いきなり右の方に工程タイルを置いても使えない)
感想
すべてにおいて先手が有利に出来ている。
獲得できる工程タイルの選択肢も多いし、ゲームの終了条件も即時のため、先手が圧倒的に有利である。
また、トッププレイヤーボーナスも取りやすいため、他のプレイヤーのビンジョーの価値が減少し、さらに独走態勢になる。
さすがにこれではまずいと思ったのか、後にアップグレードキットが発売され、この問題の解決が図られている。
主に以下の3点。
①初期タイルの導入
②トッププレイヤーボーナスの廃止
③最終ターン、最終決済の追加と、勝利条件の変更
誰かが資本金60を超えたらそのラウンドで終了。最後に全プレイヤーが1回ずつ増資を行い、もっとも増資した金額が多いプレイヤーが勝利する。
また、戦略アクションは「建設」と「増資」のどちらかではなく、「建設」→「増資」の順に両方行えるようになっている。
これらの内のいくつかを取り入れれば、よりシンプルに、よりスピーディーに、より公平に楽しむことができそうである。
涼夏と千紗都と『ビンジョー×コウジョー』
3人プレイでのプレイ記があります!