【レビュー】クイックショット!*攻撃をかいくぐり勝ち残れ!

クイックショット

概要

短い時間、多人数でできるカードゲーム。

手札から1枚ずつ出したカードで勝敗を競い、時にはゲーム途中で脱落する。

4ラウンド目の勝者がゲームの勝者になる。

パーティー寄りだが戦略性がある。『ラブレター』を知っている人は、『ラブレター』の勝負を全員が一斉に行うタイプのゲームと考えてもらえるとわかりやすい。

『ラブレター』を作った人のゲームである。

ルール

カードは1~9の9種類。通常、1が一番弱くて、9が一番強い。

初期手札は5枚で、まず親は山札からカードを1枚引いた後、手札から1枚、表向きに出す。

次に、残りのプレイヤーが全員カードを1枚ずつ裏向きに出し、一斉にオープンする。

この時点で、同じ数字が出ていたら裏返す。

表になっているカードを、数字の小さい順に処理していき、そのラウンドの勝者が次のラウンドの親になる。

これを4ラウンド繰り返し、4ラウンド目の勝者がゲームの勝者になる。

ターンの例

例えばプレイヤーが6人で、親が「5:ボム」を出した。親を含めて6人の出したカードは以下の通り。

「1:潜伏」「2:トラップ」「2:トラップ」「5:ボム」「6:突撃」「7:特殊段」

まず、「2:トラップ」を出した人は、カードを裏返す。

次に「1:潜伏」を処理するが、このカードは自分が脱落しないだけで、カードの効果はない。

次に「5:ボム」で、カードが裏向きのプレイヤーは脱落する。すなわち、「2:トラップ」を出した2人のプレイヤーが脱落する。

「6:突撃」は最弱の人を脱落させるが、今回最弱は「1:潜伏」を出したプレイヤー。「1:潜伏」は脱落しないので効果なし。

最後に「7:特殊段」で、最弱のプレイヤー(「1:潜伏」を出したプレイヤー)は手札を1枚捨てる。

次は「7:特殊段」を出したプレイヤーが親になる。

全員写真のようなサマリーが配られるので、効果をよく見て、誰が何を出すのか読み合いながらカードを出そう。

感想

ゲームの面白さとしては『ラブレター』を超えたのではないだろうか

早期に脱落する可能性があるのは『ラブレター』同様で、『ラブレター』同様、ゲーム時間が短いので脱落自体は気にならない。

その上、理不尽な脱落が減り(なくなり、と言ってもいい)、脱落に納得感がある。

『ラブレター』の、初手で大臣を持っていて魔術師を引いて、はい終了!みたいな、そういうのはなくなった。

個人的にはあれも『ラブレター』の面白さだと思うが、そう感じない人も多数いたのは間違いない。

『ラブレター』との比較ばかりしていてはいけないが、カードの内容とジレンマのバランス、バッティングで裏にするルール、リズム感など、どれも心地良い。

名作。ただ、プレイ人数は多めの方が面白そう。

スポンサーリンク