【レビュー】ボトルインプ*小さい数字を押し付けろ!
概要
トリックテイキングのカードゲーム。
トリックテイキングとは、一人1枚ずつカードをプレイする際、最初に出した人と同じ色のカードを持っていたら、絶対に同じ色を出さなければならないというもの。
カードは赤、青、黄色の3色。19以外、1~37の36枚で、プレイヤーに配り切ったら、一人1枚ずつプレイする。
通常、最も大きい数字を出したプレイヤーが、そのラウンドに出されたカードをすべて獲得する。
ただし、このゲームでは、最初19のカードの上にボトルが乗っており、19に一番近い、19以下の数字を出したプレイヤーが勝利する。
その代わり、ボトルが自分のところにやってきて、そのカードの上に乗る。以降、同じように繰り返して、最終的にボトルを持っているとマイナス点になる。
ルール
カードと色の内容は均一ではなく、黄色は1、2、3、5、7、9、12、……と小さい数字に寄っており、逆に赤色は大きい数字に寄っている。
カードには数字の他にコインのマークが書かれており、集めたコインの数が得点になる。
カードをすべてのプレイヤーに配ったら、全員最初に、カードを1枚裏向きに出す。その後、両隣の人に好きなカードを1枚渡す。(通常、弱いカードを渡す)
親からプレイし、1枚ずつカードを出して、最も大きい数字を出したプレイヤーがそのラウンドのカードを獲得する。(このゲームでは色は関係ない。青から始まっても、青を持っていなければ赤の大きな数字を出して勝利できる)
ただし、今ボトルの置かれているカードの数字(初期値は19)以下で最も大きい数字を出したら、そのプレイヤーが勝利する。
その代わり、ボトルはそのプレイヤーの切り札のカードの上に移動する。(つまり、ボトルはどんどん小さい数字の上に移動する)
最終的にボトルを持っていたプレイヤーは敗北し、最初に全員が裏向きで出したカードのコインの数だけマイナス点になる。
感想
この記事を書くために調べたら、かなり古いゲームのようで、そのせいかシンプルだが、若干洗練されていない感じを受けた。
特に気になったのは、ボトルの行く末がゲームの序盤にわかってしまうこと。
小さい数字のカードは負債でしかないので、出せるタイミングで出すが、出せずに手元に残ったらもう、ボトルを引き取るしかなく、その後ボトルが動くこともない。
また、最初のカード交換も、基本的には小さい数字のカードを押し付ける以外に考える余地はない。
せめて最後に手札を1枚余らせて終わるようなルールだったら、最小の数字を持っていたが出さずに済んだとか、マストフォローのせいで出すしかなくなったなどの駆け引きもあったように思う。
しかし、評判はすこぶる良く、また3人でのプレイが推奨されている。自分は4人でプレイしたので、3人なら劇的に評価が変わるのかもしれない。