【レビュー】コロージョン*技師を雇って工場経営!

コロージョン

概要

ホイールのついた個人ボードが目を引く、中量級のボードゲーム。

技師カードをプレイして資源となる歯車を集めたり、回転装置や単発装置といった装置タイルを購入して、自分のボードにくっつける。

プレイする技師カードがなくなるなどしたらホイールを回転させる。

このホイールの回転により、カードが回収され、装置が起動して資源や勝利点が得られる。

ただし、ホイールの回転とともに、獲得した資源や装置が失われるのが、このゲームの一番の特徴。

消滅する前にいかに資源を使い切るか、また何回装置を起動できるかなどを計算して、効率よく勝利点を稼ぐ。

ルール

得点トークンは緑と白の2種類があり、この白のトークンが残り3枚になるとゲームは終了のフェーズに入る。

もしくは、褒章トークンと呼ばれる、最後に点数をもたらすトークンが残り3枚になっても終了する。

白の得点トークンは、(もちろん他にもあるが)基本的にはホイールを回転させるごとに1枚ずつ減っていく。

個人ボードは正方形で、ホイールの1、2、3、Xの4ヶ所がそれぞれの辺に対応する。4回回すと1周する。

技師カードには1~4の数字が書かれており、使用すると、ホイールの同じ数字の該当する辺に置く。

技師カードの効果などで、資源となる歯車が得られるが、これはホイールの3の辺に置く。

回転装置や単発装置という2種類の装置も、同様に3の辺に置く。

ホイールを回転させると、Xの位置が90度ずつ動くが、Xの辺にあるカードが手札に返ってくる。

また、Xの位置にある単発装置が完成していれば起動し、その後消滅する。(単発装置は購入後、資源を使って完成させる必要がある)

回転装置はホイールを回転させるごとに起動するが、これもXの辺になると、効果を発動した後消滅する。

装置には他にクロム装置と呼ばれるものがあり、これはホイールのある個人ボード(工場ボード)とは別で管理する。

これも完成させる必要があり、資源の獲得や変換、購入コストの削減などの効果がある。消滅はしないが、同じ種類のクロム装置を購入すると効果が上書きされる。

得点は、プレイ中に装置の効果などで手に入る得点トークンと、ゲームの最後に条件に応じて得点になる褒章トークン、そしてクロム装置もそれ自体が得点を持っている。

もっとも得点の高いプレイヤーが勝利する。

感想

プレイもルールも難しい。

今ざっくり書いた他に、他の人の技師カードに相乗りするアクションや、水トークンという要素、それを使って工場ボードの装置やカードを移動できるとか、クロム装置に白の得点トークンを置くルールなど、要素が盛りだくさん。

これに、カードや装置の効果も豊富なので、初回は3時間くらいかかるかもしれない。

覚えることは多いが、戦法は豊富だし、アートワークは綺麗で没入感がある。

ホイールも、なるべく技師カードを使い切ってから回せばいいというものでもなく、グルグル回す方が得するケースもあるし、装置も消滅を恐れるより、むしろ水トークンを使ってXに近付けるような戦法もある。

テーマが合うならおすすめの中量級ゲーム。

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